【サンライズクリエイション京都2025春】桜満開・春の京都で観光も兼ねた合同同人誌即売会はいかが?

2025年4月5日、春の観光シーズン真っ盛り。桜があたたかな風に揺られる京都東山・みやこめっせにて、「サンライズクリエイション京都2025春」が開催された。
この記事では、京都で最大規模の同人誌即売会となる本イベントの様子を、写真と共に振り返ってゆく。
様々なジャンルの同人誌を楽しもう
サンライズクリエイションは、京都では最大規模の合同同人誌即売会だ。300を超える数のスペースに、思い思いの頒布物を持ち込んだサークルが集った。
人気のジャンルとしては、「けものフレンズ」や「艦隊これくしょん」、「アリス・ギア・アイギス」などをはじめとし、様々なサークルが軒を連ねていた。
しかし、今回のイベントの一番人気ジャンルは、「ブルーアーカイブ」だった。ブルアカは、2021年のリリース以来、爆発的にファンを獲得し続けており、同人誌即売会でも人を集めるジャンルとなっている。今回のサンライズクリエンションでも、ブルアカのスペース数は100を超えた。
会場には休憩スペースも。ここでは、仲間たちとの談笑に使えるほか、コーヒーが販売されていた。その場で豆から挽いて淹れる本格仕様。その他にも、プラモデルやフィギュアなどを置いて撮影・交流ができるスペースが設置されるなど、イベントをより楽しめる企画が盛りだくさん。
京都という場所で合同同人誌即売会をする意味
「4月のこの時期に、京都という場所でイベントを開くのにはちょっとした意味がある」、と代表の前川さんは言う。
4月の京都は、一大観光シーズンだ。会場となったみやこめっせの周りにも、平安神宮や岡崎公園があり、また一駅先に蹴上インクラインがあるなど、京都を代表する桜の名所が多い。
それだけでなく、アニメやマンガの聖地も点在しているので、そこに寄れるのも嬉しいポイント。実は、みやこめっせの目の前にあるロームシアター京都も、「響け!ユーフォニアム」の舞台として描かれている。
そのため、この時期に京都で同人誌即売会を楽しみ、その足で京都を観光していってほしいという思いがあるとのこと。イベントが始まるのも正午からだが、時間にはゆとりを設定しているのも意図的で、当日入り組も家でニチアサを見てから参加できる。
関西以外からの参加も多い

引用:オンラインカタログ P13(一部抜粋)
今回のイベントは土曜日の開催だった。遠方から来る人にとっては前乗りできる日曜日開催のほうが参加しやすい点、会場の空きの都合など、様々な事情があり、毎回日程の調整には難儀するそうだ。
オンラインカタログに掲載されている「参加サークル都道府県グラフ」を見てみると、大阪府、京都府、東京都、兵庫県、埼玉県の順に並んでいる。データからわかるように、関西圏以外からの参加者は実際にかなり多い。
「京都は東海道新幹線でのアクセスもよく、関東勢からすれば、大阪よりも一駅東にあるということで心理的障壁が低いのではないか」、と代表の前川さんは分析する。なるほど京都に住んでいると気づかない、新鮮な視点だった。
個性的なコスプレが勢ぞろい
同人誌即売会と言えばコスプレのような部分もある。もちろんサンライズクリエイションでもコスプレを楽しむことができ、多くの参加者が個性的な装いに変身していた。
参加サークルのジャンルもブルアカが人気だったが、コスプレでも同様だった模様。
こちらはブルーアーカイブより、「黒服」と「プレナパテス」。
同じくブルアカから、「先生」のコスプレ。どうやら待ち人がいるらしい(?)
ほかにも、可愛らしい衣装に身を包んだコスプレイヤーたちの写真を撮影しようと、たくさんのカメラマンが列を作った。
音楽サークルによるミニライブも開催
同人誌即売会が終わってからのお楽しみ、アフターイベントでは、音楽サークル「CREST」と「玲瓏のHydrangea」によるミニライブが開催。東方Projectのアレンジ楽曲など、合わせて数十曲が生演奏され、たくさんのファンたちで盛り上がった。
玲瓏のHydrangeaのボーカル、一咲美葵さんの「LIVEに参加するの初めての人~?」という問いかけに対して、参加者の半数以上が手を挙げた。しかし、音楽の力は偉大だ。どんな人でもすぐにリズムに乗ることができる。初心者とは思えないコールアンドレスポンスで会場のボルテージが上がり、楽しい時間はあっという間に過ぎ去った。
ライブ終了後は、2サークルによる臨時の頒布会も開催。彼らの音楽に魅了された人たちがCDやサインを求め、列を作っていた。
また、来年……【サンライズクリエイション京都、2026年も開催決定!】
なぜ筆者が同人誌即売会の取材をするのか?
大きなイベントはともかく、中小規模の同人誌即売会は人に集まってもらえること、そして何よりも続けていけることが課題。その際、「去年のこのイベント、どんなの?」とか、「来年こそは行ってみたいんだけど……」という声に対して、このような記事が役に立てれば良いと考えている。
取材という形で、同人誌即売会文化の裾野の拡大の一端を担うことができれば幸いだ。取材を受け入れてくださる主催者の方々、協力してくださる参加者、写真撮影に応じてくださるコスプレイヤーの方々にはとても感謝を申し上げる。
さて、来年のサンライズクリエイション京都は、同じみやこめっせを会場に、2026年4月5日 日曜日に開催されることが決定した。本稿を読んで参加してみたいと思ったら、今がチャンスだ。春の京都はせわしない。今から旅程を組んでみたり、薄い本のネタを構想したり始めるのはいかがだろうか?
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