
今ある歴史とは異なる進化を遂げた、20世紀初頭の架空の京都を舞台にしたアニメ作品「二十世紀電氣目録–ユーレカ・エヴリカ–」と京都鉄道博物館が、2026年10月22日からコラボイベントを開催しています。
その名も「大!三添洋輔祭り in 京都鉄道博物館」。作品の主人公は坂本喜八ですが、今回のコラボで主役を務めるのは三添洋輔です。作中では、蒸気機関で財を成した「三添商店」の御曹司で、優秀な技術者として描かれています。
今回のコラボは、京都鉄道博物館がアニメーション制作を手掛けた京都アニメーションからの鉄道資料協力依頼をきっかけに企画されました。館内の至るところが三添洋輔のスタンディングパネルやのぼりで飾られており、館内を巡って楽しむことができます。
この記事では、同館で開催中の「大!三添洋輔祭り in 京都鉄道博物館」の見どころを、担当者に伺った展示のこだわりとともにご紹介します。
©結城弘・京都アニメーション/明滋電氣商工会
TVアニメ「二十世紀電氣目録–ユーレカ・エヴリカ–」とは

──少し昔。今ある歴史とは異なる進化を遂げた、20世紀初頭の京都。蒸気機関のみが発達した世界で、街は煙に包まれていた。
“電氣の時代”をともに夢見た兄を失い、疑い深く生きる少年。将来の夢と亡き母への後悔を胸に秘め、信心深く生きる少女。夢を描いた「二十世紀電氣目録」の秘密を巡り、少年少女は出会う。
今の自分を乗り越えて、かつて見た夢を切り開け──!これは〈再生〉の物語。
Netflixにて好評配信中&Blu-ray・DVD発売!
公式ホームページ:https://denkimokuroku.jp/
三添洋輔のヘッドマークと蒸気機関車がお出迎え!

京都鉄道博物館のエントランスを入ると、蒸気機関車のC62形26号機に掲出されたヘッドマークがお出迎えしてくれます。黒に塗装された蒸気機関車に、三添洋輔のヘッドマークが非常に映えています。
実は、今回のコラボの主人公が坂本喜八でなく三添洋輔になったのは、京都鉄道博物館が扇形車庫や、数多くの蒸気機関車を保存している点と相性が良かったからだと、担当者は裏側を教えてくれました。
写真撮影可能な場所では、「二十世紀電氣目録–ユーレカ・エヴリカ–」のグッズを持ち込んで、蒸気機関車や館内にいる三添洋輔と一緒に写真を撮ってほしいと、担当者は続けます。
車両の中にスタンディングパネルを発見!

C62形26号機を通り過ぎると、橙色と緑色が特徴的な電車モハ80形と、茶色の客車スシ28形が目に入ります。車両の窓をのぞき込んでみると、作品に登場するキャラクターたちが勢ぞろいしています!
車内にはスタンディングパネルが設置され、まるでキャラクターたちが列車に乗っているかのよう。普段とは異なり車内がライトアップされているので、「キャラクターたちだけでなく、車両の内装もじっくり見ていただける機会にもなっています」と、担当者。
そして、モハ80形の窓から車内の座席をのぞき込むと、三添洋輔が欲しがっていた「アレ」も置かれています……。こちらはぜひ自分の目で確かめてみてください!
描き下ろしイラストの三添洋輔と扇形車庫が見どころ

今回の最大の見どころは、京都鉄道博物館開館史上最大の大きさで掲出されている、三添洋輔と扇形車庫のイラストです。こちらは、作品のアニメーション制作を手掛けた京都アニメーションが今回のコラボのために描き下ろしたものです。
このイラストは本館入口の真横の壁一面を使って展示されており、その大きさは何と京都鉄道博物館の開催史上初の大きさで、扇形車庫と三添洋輔のかっこいいイラストが来館者を迎えていました。このイラストの背景となった扇形車庫も実際に見られるので、後ほどご紹介します。

ちなみに、この描き下ろしイラストを使用したクリアファイルがミュージアムショップで販売されています。担当者のこだわりポイントは、クリアファイルでしか見られない三添洋輔の全身のイラスト。
メインビジュアルなどでは、構図の都合上どうしても切れてしまう部分がありますが、このクリアファイルでは全身がバッチリ描かれています。これはミュージアムショップでしか買えないということなので、興味がある方はぜひチェックしてください。
作品の世界観を考察できる特別展示「明治~大正の京都と蒸気機関車」

作中に出ていた言葉や風景など、鉄道にまつわる内容を中心に、作品の時代背景に合わせた蒸気機関車や駅舎に関する特別展示が開催されています。
EF52形の前には、アニメの場面写真とともに、作品の時代背景や鉄道に関する解説が展示されています。作品を見た人はもちろんですが、まだ作品を見ていない人も、作中の世界と当時の鉄道とのつながりを知ることができます。
実際の写真とアニメでの表現を見比べると、史実を踏まえながら、蒸気機関のみが発達した架空の京都がどのようにつくられているのかが見えてきます。現実の京都との共通点や違いを探しながら、作品の世界観を考察できる展示です。
スタンプラリーで館内を巡ろう

館内では、キャラクターたちのスタンプを集めるスタンプラリーが開催されています。全部で5か所のスタンプを集めると、先着5,000人に描き下ろしイラストカードがプレゼントされるとのこと(なくなり次第終了)。
ちなみに、スタンプの置き場所にもこだわっているとのことで、例えば「電氣少年」の坂本喜八のスタンプは、電気関連の展示のそばに置いてあります。その他にも、百川稲子、坂本清六、陸健吾、そして鱒淵伊蔵のスタンプがあるので、ぜひコンプリートを目指してください!
SLスチーム号のヘッドマークも「二十世紀電氣目録–ユーレカ・エヴリカ–」仕様に!

京都鉄道博物館では蒸気機関車の動態展示も行われています。入り口で見たC62形26号機とは異なるデザインのヘッドマークが、実際に客車を牽引する蒸気機関車に取り付けられています。
なお、今回の牽引機はC62形2号機でしたが、機関車の運用は期間によって異なるので、詳しくは京都鉄道博物館のホームページなどで確認してください。
作中の空を覆っていた煙を思わせる蒸気機関の煙を間近で見られ、さらに三添洋輔の愛した蒸気の力を身近に体験することができる、京都鉄道博物館ならではの展示となっています。
全部で50本ののぼりを探してみよう

さらに館内には、三添洋輔を描いた50本ののぼりが設置されています。担当者がこだわったポイントの一つが、その設置場所です。
「三添洋輔と蒸気機関、そして作中の世界を、館内でどうすれば一緒に表現できるだろう」と考え、さまざまな工夫を重ねたといいます。そのため、館内を歩いているだけでは気づかないような場所にも、のぼりが置かれています。
なかでも注目したいのが、扇形車庫を見下ろせるスカイテラス扉付近に設置されたのぼりです。ここでは、蒸気機関車を高い位置から見下ろす三添洋輔の姿を撮影できます。近くの在来線を走る列車や新幹線が通るタイミングに出会えれば、三添洋輔と一緒に写真に収められるかもしれません。

扇形車庫と三添洋輔

給水塔と三添洋輔
SLスチーム号のりばに設置された2本ののぼりも、三添洋輔と蒸気機関との関係を感じられる場所にあります。一方には、蒸気機関車を走らせるために欠かせない給水塔があり、反対側には、今回のメインビジュアルにも描かれた扇形車庫が広がっています。
館内を巡りながら、三添洋輔と蒸気機関を一緒に撮影できるお気に入りの場所を探してみてください。
こんなところにも!

スタンプラリーや館内の展示を見て回って歩いていると、様々な場所にキャラクターたちが隠れているのを発見できます。
本館2階にある「列車を安全に走らせよう」のエリアには、キャラクターたちの小さいアクリルスタンドが置かれているほか、その付近にある鉄道模型の展示エリアにも、かわいいぬいぐるみが置かれていました。

館内の建物にも注目です。2代目京都駅のホーム上屋が使われているトワイライトプラザの屋根を見てみると、何やら丸っこくかわいらしい装飾がされていることがわかります。実は、作中の駅の表現にも同様の装飾が登場しています!
ちなみに、この飾りは現在の京都駅でも、同じ屋根の装飾として見ることができます。京都鉄道博物館へのアクセスとしてJRの京都駅を利用する機会があれば、ぜひ探してみてください。
「大!三添洋輔祭り in 京都鉄道博物館」は、2027年1月5日まで開催中!

今回ご紹介した、京都鉄道博物館と「二十世紀電氣目録–ユーレカ・エヴリカ–」とのコラボ、「大!三添洋輔祭り in 京都鉄道博物館」は、2027年1月5日まで開催中です。
2026年に開館10周年を迎えた京都鉄道博物館では、このほかにもさまざまな展示や企画が開催されています。最新の情報や休館日、SLスチーム号の運行情報などは、京都鉄道博物館の公式ホームページで確認してください。
「大!三添洋輔祭り in 京都鉄道博物館」をきっかけに、三添洋輔が愛した蒸気機関の世界と、京都の鉄道の歴史を一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか!
二十世紀電氣目録–ユーレカ・エヴリカ–大!三添洋輔祭り in 京都鉄道博物館

開催期間:2026年10月22日(木)~2027年1月5日(火)
京都鉄道博物館
ホームページ:https://www.kyotorailwaymuseum.jp/
所在地:京都市下京区観喜寺町
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料金:一般1,500円、大学生・高校生1,300円、中学生・小学生500円、幼児(3歳以上)200円
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休館日:毎週水曜日(祝日、学休期間は開館)、年末年始(12/30〜1/1)ほか
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