アニメ・ゲーム×伝統工芸「クロスメディア」はどう生まれる?【京まふ2026レポート】FGOとコラボの舞扇堂を独占インタビュー!
- 2026/10/9
- カテゴリ:インタビュー・講演録 クロスメディア ゲーム ピックアップ マンガ・アニメ 京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)
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2026年9月19日(土)・20日(日)に開催された、西日本最大規模のマンガ・アニメ・ゲーム等の総合見本市「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2026」。当日は京都扇子メーカー「舞扇堂」さんによる伝統工芸体験&グッズ販売ブースがオープンしていました!
三階、伝統工芸体験ブースでは、FGOのキャラが描かれた桐箱に絵付けかできます。ミニ便箋入り! pic.twitter.com/tiIpqBMe70
— 【公式】KYOTO CMEX(京都シーメックス) (@kyotocmex) September 19, 2026
舞扇堂さんは「BANANA FISH」に「薬屋のひとりごと」「NARUTO-ナルト- 疾風伝」「薄桜鬼」「わたしの幸せな結婚」「文豪ストレイドッグス」「BLEACH」「Re:ゼロから始める異世界生活」「Fate/Grand Order」など、数多くの人気アニメ・ゲーム作品×
■コラボは大変…ファンに響くグッズが誕生するまで
アニメやゲーム作品とのコラボを始められたきっかけを教えてください。
「約10年ほど前、ハンディファンが流通し、扇子の需要が低迷していく中、新事業を立ち上げようと動き出しました」
約10年間、コラボを続けて・・・率直な感想は?
「ものすごく大変な世界です。私たちが参加したクロスメディアの説明会には、かなり多くの会社が来ていましたが、実際に商品化までこぎつけられたのは1割ほどでした」

1割ほどとは厳しい世界ですね。なぜ、そこまで絞られるのでしょう?
「版権交渉が大変だからだと思います。とにかく時間がかかります。版元さんがお忙しいことに加え、作品の世界観を大切に守らなければならないということもあり、企画書を出してから通るまで最短でも3ヶ月はかかります。過去には企画書を送ってから9か月間返事を待ったこともあります」
企画が通った後には、監修が続きます。監修で特に思い出に残っているエピソードはありますか?
「とある作品で、小道具に関する監修が入りました。かなり細かい部分でしたが、その作品において重要な意味が隠されているため、グッズにも落とし込んでほしいと。大変でしたが、出来上がったグッズを見て『細かな部分までこだわりがすごい!』と気付いてくださるファンが多く、その時は嬉しかったですね」
■伝統工芸だからこその魅力と苦労

伝統工芸だからこそ生まれる、グッズの魅力とは?
「伝統工芸は人の手間が掛けられているため、”温かみ”が生まれます。たとえばFGOのタペストリーの原画は、中心のイラストはイラストレーターさんが、上下の模様は舞扇堂の扇子絵師が描いています。花びらを見ると、整然としておらず揺れがありますよね。これはデジタルではできないことだと思います」

企画の段階で、心掛けていらっしゃることもありますか?
「作品のファンの方々にご納得いただける価格にするということです。どれだけ素晴らしいものであっても、高すぎては手が届かないので、納得感のある価格で商品化できるよう真剣に考えています」
品質を守りながら、価格を抑えるのは難しいことだと思いますが…
「量産化することで価格を抑えています。そのためには「一個あたりどれくらいの時間で納品できるか」計画を立てることが大切です。良い物を作るために時間を掛けるのはもちろんですが、最初に版元さんと約束した納期は必ず守るようにしています。伝統工芸の根幹は壊さずに、作品のファンの方々に喜んでもらえるようなグッズをこれからも作り続けたいです」
■作品へのリスペクト×伝統工芸が生み出す特別なグッズ
品質と価格、そして伝統という絶妙なバランス感覚のもとで、アニメ・ゲーム作品×
舞扇堂さんによると作品の世界観を大切にするためコラボする作品はなるべく全て見るようにしているそうで、たとえば「NARUTO」のグッズを作る際には、どのシーンを切り取るか考えるため作品を見るだけで3ヶ月かけたとのこと。作品へのリスペクトが垣間見えました。

また伝統工芸品は”温かみ”に加え、”丈夫さ”もアピールポイント。扇子の骨組みである「扇骨(せんこつ)」は職人が丁寧に組み立てているため壊れにくいとのことです。大切で特別な”推し”という存在を託す先として、相性が良いなと感じました。




舞扇堂さんが携わるコラボグッズは、舞扇堂通販STORESにて販売中。京まふ2026で初登場した新作(Fate/Grand Orderの掛軸風タペストリーとブレスレット)は、あみあみオンラインショップ・アニメイト通販にて購入可能です!
