未来の国宝?ゲームクリエイター×伝統工芸がコラボ【京まふ2026レポート】「京都家紋工房 柊屋新七」体験ブース
- 2026/10/12
- カテゴリ:インタビュー・講演録 ゲーム ピックアップ 京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)
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2026年9月19日(土)・20日(日)、西日本最大規模のマンガ・アニメ・ゲーム等の総合見本市として開催された「京まふ2026」。
最新情報やグッズを手に入れられるのはもちろんですが、京都の老舗×マンガ・アニメ・ゲームのコラボレーションが見られるのも醍醐味です。

京まふ2026では、老舗の黒染屋×学生クリエイター・古田悠馬さんのコラボレーションが見られました。
古田悠馬さんが携わったのは、伝統工芸体験工房「京都家紋工房 柊屋新七」で実施された、型刷り体験の“型”の作成。
どのような“型”が完成したのか、そして学生クリエイターが伝統工芸に携わって感じたことについて聞きました!
■「京都家紋工房 柊屋新七」とは?
「京都家紋工房 柊屋新七」は、伝統と技術を受け継ぎながら深く濃い「黒より黒い秀明黒」を追求する黒染屋の体験工房。
六代目(柊屋新七)は染の難しさや、面白さ(柄で個性を出すことで違う見え方になるそう!)に魅せられながら、長く大切に使える染め方を日々研究しているとのこと。

6代目柊屋新七
その「京都家紋工房 柊屋新七」の手捺染体験は“京黒紋付染(きょうくろもんつきぞめ)”の技法が使われたアイテムや黒地のアイテムに、型紙をあて、染料や顔料を刷り込んでいくというものです。
黒い布にキラキラ輝くオリジナルの模様やキャラクターなどが浮かび上がる瞬間はワクワク!楽しみながら京都の伝統工芸に触れられます。


京まふ2025での伝統工芸体験の様子
また「京都家紋工房 柊屋新七」は数多くのアニメやゲームのキャラクター作品と多数コラボしてきた老舗という側面もあり、過去の京まふに何度も登場してきました(京まふ2025年のレポート記事はこちら)。
毎年、新しいキャラクターの“型”がお目見えすることに加え、アニメやゲームのキャラクター×伝統工芸グッズの販売も行われているため、アニメ・マンガファン必見のブースとして人気を集めています。
■学生クリエイター・古田悠馬さんとは?
「京都家紋工房 柊屋新七」の型紙の新作制作を担当したのが、古田悠馬さん。
2027年4月からゲーム会社に入社し、コンシューマーやモバイルゲーム開発に携わることが決まっているとのこと(※大人の事情により具体的な会社名等は言えず、フワッとした紹介文ですが…有名なゲーム制作に携わるそうです)

大学はゲームクリエイター養成関係の学部ではなく、建築学科で意匠デザインを学んでいた古田さん。取材当日は大学卒業後に入学した、専門学校の講師・須磨幸子先生がいらっしゃり、「他分野出身でありながら、作る作品のクオリティの高さに驚かされている。デザインが繊細で、才能に満ち溢れている」と絶賛していました。
■学生クリエイターが伝統工芸にチャレンジして学んだこと
古田さんが携わった「京都家紋工房 柊屋新七」の新作“型デザイン”は、新幹線シリーズのほか、古田さんが考案したオリジナルキャラクターなど26種類あります。
古田さんが得意とするのは“UIデザイン”です。“UI”とは、ゲーム中のプレイヤーを導く役割で、たとえばユーザーアイコンやメニューボタン、アイテム、体力ゲージ、場面の変遷などを司ります。美しさはもちろんですが、誰が見ても誤解しない“分かりやすい”デザインが求められる部分で、今回デザインした「京都家紋工房 柊屋新七」の“型”にも古田さんの技術とセンスが存分に生かされています。

オリジナルキャラクターは「萌え系要素とコミカル要素を満載に!」と要望を受け、試行錯誤したとのこと。
古田さんは「テーマは動物で、職業や性格を考えながら、各イラストにストーリーを込めて作りました。キャラクターの性格は“表情や手”で表現することが多いですが、今回はサイズの制約もあり細かい描写が出来なかったため、ポーズやアングルでキャラクターの個性を表現しました」と話します。
お話を聞いてからもう一度みてみると、どのデザインも”何を表現している”のかすぐ分かることに気付かされます。筆者はカワウソ(一番上中央)に目がいきましたが…一目見ただけで「職業=探偵」というイメージが湧きました。

新幹線シリーズはドットの繊細さが際立つデザインで、1色で明度の違いを出すためにドットをトーンの横に散りばめています。
新幹線の背景の観光名所について、「京都の人だと通な観光名所をデザインしそうですよね。でも僕は京都出身ではないので、京都をイメージするとまず頭に浮かぶような有名観光名所を選びました。王道の京都らしいので、観光客の方にも喜んでもらえるのでは」とコメント。

“京黒紋付染(きょうくろもんつきぞめ)”に型刷りするという、伝統工芸ならではの難しさもあったそうで、「ゲームのデザインでは白地に色を使い描きますが、今回は逆で、黒地を白で塗りつぶす必要がありました。また、型刷りで美しく刷るという着地点を目指す必要があるので…線は細すぎず、太すぎず、絶妙なバランスを考え試行錯誤しました。普段はデジタルツールでしか作品制作をしないため、今回デジタルとアナログが融合する作品に携わることができ、さまざまな気付きがありました」と古田さん。今後のゲームクリエイターとしての活動に、生かされるかもしれません。
■ゲームクリエイター・古田悠馬さんデザインの“型刷り”体験場所は?
京まふ2026に登場した古田悠馬さんデザインの“型刷り”。気になるのが、京まふ2026開催後も体験できるのか、ですが……同じ型刷りは、
#京まふ2025 伝統工芸体験工房にお越し下さり、誠にありがとうございました❣京まふで登場した柄は、引き続き弊社の工房にて体験できます☺✨
— 感謝くん(馬場染工業㈱) (@kansyakun) September 22, 2025
▽こちらの公式HPから手捺染体験の予約が可能です‼https://t.co/bqYm2Lep6b
京都にお越しの際は是非チャレンジしてみてくださいね🎶 pic.twitter.com/B5E9bSrFN2
古田悠馬さんデザイン以外の”型”もあり、100種類ほどの中から好きな型を選ぶことができます!『たれぱんだ』や『すみっコぐらし』などかわいらしいキャラクターから、『るろうに剣心』といった人気マンガのキャラクター、さらには京都を舞台としたアニメ『有頂天家族』シリーズもありました!
未来の国宝級?ゲームクリエイターが考案したオリジナルキャラクターを刷り込む「京都家紋工房 柊屋新七」の“型刷り”を体験してみませんか?
【馬場染工業株式会社】
所在地:京都府京都市中京区西洞院通三条下ル柳水町75
電話番号:075-221-4759(受付時間/土・日・
https://www.black-silk.com/
