京都通になれる!?TVアニメ『京都寺町三条のホームズ』聖地巡礼 その3
- 2018/8/29
- マンガ・アニメ
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望月麻衣によるミステリー小説『京都寺町三条のホームズ』。
寺町三条商店街にたたずむ骨董品屋「蔵」。店主の息子・家頭清貴は、物の価値を見分ける目と、鋭い勘を持っていることから「ホームズ」と呼ばれています。そんな清貴とひょんなことから知り合い、「蔵」でアルバイトをすることになった女子高生・真城葵。二人は、店に持ち込まれる骨董品にまつわる依頼を次々に解決していきます。京都の街を舞台に繰り広げられるこの小説のコミカライズを原作に、2018年7月アニメ化され、現在TV放送中です。
アニメに登場する京都の風景を、TV放送を追いかける形で、数回に分け紹介していきます。
第5話では、清貴と秋人が南禅寺を訪れました。 二人はまず三門に登ります。南禅寺の三門は、重要文化財に指定され「日本三大門」のひとつに数えられます。清貴が解説していたとおり、三門の楼上からの景色は、歌舞伎『楼門五三桐』で「絶景かな 絶景かな」と語られるほど。拝観料(大人500円、高校生400円、小中学生300円)を納めれば、楼上から景色を楽しむことができます。
二人は南禅寺境内にあるレンガ造りの建築物、水路閣へ。水路閣は、琵琶湖の湖水を京都市内に引く「琵琶湖疏水」のために、明治23年に建てられました。美しい緑の中にあるノスタルジックな水路閣は、どこか非日常な空気をまとっています。清貴が「とても褒められた話ではない」自身の恋愛観を秋人に明かしたのは、水路閣の持つ不思議な雰囲気によるものかもしれません。
二人は南禅寺本坊へ。入口では、円生が出迎えます。円生の案内で、二人は南禅寺所蔵の文化財を見て回ります。狩野探幽筆と伝わる襖絵「水呑の虎」や、犯人からの手紙が残されていた「寒山拾得像」は、国宝の方丈で実際に見ることができます。また、法堂の今尾景年作「雲龍図」は建物の外からのぞき見ることが可能です。
第6話は、「蔵」のオーナー・家頭誠司の誕生日パーティのお話でした。 清貴と葵の待ち合わせ場所として登場したのが、「哲学の道」。哲学者・西田幾多郎が思索にふけりながら散策したことから、この名前が付けられました。若王子神社から銀閣寺まで、疎水に沿うように続く約1.5kmの小道は、日本の道百選にも選ばれています。春になると川の両岸の桜が美しく咲き、桜のトンネルと化します。情緒あふれる景観から、人気の観光スポットでもある「哲学の道」。作中でも、多くの観光客の姿が描かれていました。
第5話・第6話では、これからの動向が気になる円生や、弟のような存在である利休の登場で、物語が大きく動いていく気配を感じました。また、清貴の新たな一面が垣間見えた回でした。今回ご紹介した南禅寺・哲学の道は、徒歩での移動が可能です。どちらも自然豊かで、琵琶湖疏水のせせらぎが涼やかな場所。ぜひ、訪れてみてください。
次回の記事も、お楽しみに!
©望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS
©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会
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