【学生プロデュース実習】講義を受けて、どんな企画を作るのか。
- 2021/12/24
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『ヒストリカによる大学での特別授業を覗いてみた』第二弾は、東京テアトル株式会社 西ケ谷寿一プロデューサーの講義を受けた学生による、映画企画プレゼンの様子をお届けいたします!
京都ヒストリカ国際映画祭のテーマである「時代劇」をテーマに、5つのグループに分かれて発表しました。
最初に発表したのは5班。5班は、現在の時代劇を「有名な人物に焦点を当てた時代劇」が多く、内容が飽和していると分析し、焦点を「一般人」に当てた企画を発表しました。その舞台として寺子屋を選び、大衆的なミステリーを企画。『真夏の方程式』をイメージした時代劇のミステリー劇を提案しました。
次に発表したのが1班で、順位付けることを意味する「番付」をテーマに、現代と昔の価値観の認識の違いを表現する作品を考案しました。女性の主人公が時代劇に少ないことや、現代、度々話題になっている「男女差別」の問題に焦点を当てつつ、映画の雰囲気をコミカルでポップな作風にすることで、女性支持を意識した作品。脚本家やプロデューサーの選出なども行っており、実際の撮影を意識した企画となりました。先生方からも好評をいただきました。
次に発表した4班は、SFを織り込んだ一風変わった時代劇を提案。なんと、江戸時代の舞台をハイテク都市に作り替えるなど、変わった設定ながらも、実際の出来事である「ペリー来航」を描きながら、舞妓さんとペリーとの恋愛模様を描く作品となりました。監督についてもしっかり研究しており、監督の過去作品からイメージを膨らませられるような発表でした。
今回の発表、一際目立ったのが3班の「小野妹子」を題材にした企画。「名前は知っているのに、何をしているかわからない」「面白い噂がいっぱいある」という視点から、コミカルで小野妹子を描く作品を提案しました。キャッチコピーも「史上最高にチャーミングな小野妹子、ここに誕生!」と現代の人にも共感を得られるようなキャッチーさを持ち合わせており、ポップなコメディ作品となりました。
最後に発表した2班は、今回唯一のホラージャンル。人力車を押す「車夫」をテーマにした作品を発表しました。初対面の人との物語の舞台としてよく描かれるタクシーを参考に、「初対面の怖さ」を大正時代に置き換えて人力車で表現する作品です。あらすじや設定だけでなく、ターゲットや映画公開後の展望も発表することでより説得力のある企画に仕上がりました。
それぞれの発表の後には西ケ谷プロデューサーから講評をいただきました。プロの目線から企画の細部にまでご意見を聞くことができる大変貴重な機会となり、参加していた学生たちも皆真剣な表情で話を聞いていました。
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