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斬新な発想の宝庫アフリカマンガに沼る~!京都国際ミュージアムアフリカマンガ展
- 2024/1/9
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アフリカ人作家が描いたマンガの魅力に迫る「アフリカマンガ展」が京都国際マンガミュージアムにて2024年2月18日(日)まで開催されています。
アフリカの音楽が流れる陽気な雰囲気の会場には、漫画や作者の紹介にとどまらずフランス語圏アフリカ諸国の歴史や現状についてのパネルが展示され、マンガを通してアフリカを詳しく知れる企画展です。
木の椅子に腰かけて自由にアフリカ人作家の漫画を楽しめる
アフリカとマンガが結びつかないという方もいるかもしれませんが、最近アフリカではマンガの人気が高まっています。
今まではアフリカ人作家が描いたマンガは少なく、アフリカ人の登場人物も多くなかったのですが、近年はアフリカ人作家が増えアフリカ人が主人公の作品が増えているのだとか。
アフリカでのマンガフェスティバルを紹介するパネル
その理由は複数ありますが、一つとして挙げられるのがアルジェリアで暗黒の10年(1990年代~)と呼ばれる内戦で、日本のアニメは安全のため家に閉じこもっていた子ども達の希望となっていたのだそう。
2008年創業のZ-LINKは、そんな幼少期を過ごした子ども達が大人になって立ち上げた漫画に特化した出版社で、アフリカ人が描いた作品を次々と生み出しています。
アフリカ漫画を気軽に読める日本語表記の漫画パネル
アフリカマンガは、フランスとベルギーのバンド・デシネ(フランス語圏における漫画の総称)、アメリカンコミックス、日本の漫画の影響を受けながらも、アフリカ人の視点で世界を描いているためアフリカ人の心情を疑似体験できるところが他にはない魅力です。
たとえばカメルーン出身のElyon’s(エリヨンズ)さんがクラウドファンディングで発表した「La vie d’Ebene duta」は、アフリカ大陸出身の主人公エベーヌのヨーロッパでの日常生活を描いた作品。
フランス語を母国語とするエベーヌがフランス語がうまいと褒められるエピソードなど、外国からみたアフリカ人へのステレオタイプやハプニングがコミカルに描かれています。
クスッと笑えアフリカへの理解を深められる「La vie d’Ebene duta」
アフリカで生まれ3歳のとき母親の結婚のため来日し日本で育った星野ルネさんが描いた作品が「アフリカ少年が日本で育った結果」。
異国に渡り寂しくないかというアフリカの知人からの心配に対し、星野さんの母親は日本には「お風呂が沸きました」「ご飯が炊けました」など喋る家電が多いから和むと返すなど、日本人では浮かばない発想の物語です。
日本の何気ない日常が笑いに変わる「アフリカ少年が日本で育った結果」
他にもアルジェリア革命が題材の作品やアフリカ文明にまつわるストーリーなど、この記事では書き尽くせないほどたくさんのアフリカ漫画が存在します。
斬新な発想とテーマ設定で「面白い」のはもちろん、楽しく読んでいるうちにアフリカの正しい知識を覚えられるのがアフリカ漫画。
日本で手に入りにくかったり注目される前の作品に出合える「アフリカマンガ展」はアフリカが好きという方に加え、新ジャンルを発掘したい方にもオススメのイベントです。
開催場所 | 京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上ル)2階ギャラリー1、2、3 |
開催日程 | 2023年10月26日(木)~2024年2月18日(日) |
開催時間 | 10時30分~午後5時30分 (最終入館は午後5時) |
休館日 | 毎週水曜日 |
料金 | 無料 ※ミュージアムへの入館料は別途必要 |
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