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ばいきんまんが悪役なのに憎めないのは〇〇だから⁉「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」やなせたかしの心の中を覗いてきた!【美術館「えき」KYOTO】

美術館「えき」KYOTOにて、2025年7月11日(金)より「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」がスタート。
高知県・香美市立やなせたかし記念館アンパンマンミュージアム開館30周年を記念して開催される大規模巡回展です。「やなせたかし大解剖」「漫画」「詩」「絵本とやなせメルヘン」「アンパンマン誕生」そして「エピローグ」というテーマに沿って原画をはじめ約250点が展示されており、漫画家・詩人・絵本作家・イラストレーター・デザイナー・編集者など多岐にわたり活躍してきた、やなせたかしさんにさまざまな角度から迫ることができます。
こちらの記事では「やなせたかし展内覧会」のレポートとともに、来館するなら絶対に見逃さないでほしいポイントをお届けしていきます。
■ばいきんまんが悪役なのに憎めないのは〇〇だから⁉…注目ポイントはここだ!
「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」の見どころは作品とともに、やなせたかしさんご自身の言葉が紹介されているところ。第5章の「アンパンマンの誕生」では、悪役であるばいきんまんのキャラクター像について下記のように紹介されています。
食品のアンパンマンの敵だからばいきんだということです。ばいきんの中には有用菌もいるので、いたずらはするが、どこか憎めないいたずらっ子として、何度やられてもへこたれないタフな悪役としました。
『やなせたかし・アンパンマンの世界 DELUXE ANPANMAN』(フレーベル館)より
このように、やなせたかしの言葉とともに鑑賞できるのが、この企画展の魅力ではないでしょうか。他にもアンパンマンの等身が変化した理由や、誰もが一度は口ずさんだことがあるといっても過言ではない名曲『手のひらを太陽に』の歌詞が頭に浮かんだときの心境がつづられており、中にはホロリと涙がこぼれそうになるエピソードも…。輝かしい栄光にとどまらず作品への想いや、有名になるまでの過程もたどることができます。
『手のひらを太陽に』のレコードと、やなせたかしさん直筆の歌詞が展示されている
■ファンにとってお宝ザクザク!人生はよろこばせごっこ
今回の企画展では作品制作で使われていた画材や、イベント登場時に着用していたタキシード、さらには愛用の靴下までもが展示されており、やなせたかしさんのいろいろな面を感じ取ることもできます。
やなせたかしが「オイドル(老いどる)」としてパフォーマンスした際に着用していたタキシード
事務所スタッフからやなせたかしさんに贈られた靴下
グッズ販売コーナーも豪華で、『アンパンマンサブレ缶』(税込1210円)をはじめ通常は高知・香美市立やなせたかし記念館アンパンマンミュージアムでしか手に入らないアイテムの他、この企画展のためだけに作られたオリジナルのTシャツやトートバッグ、ステーショナリーなどがずらりと並びます(※品切れや完売となる場合があります)
『刺繍缶バッジ』(税込880円)。絵本『やさしいライオン』や『チリンの鈴』などのデザインバッジがランダムに封入されている
会場限定の『刺繍缶バッジ』(税込880円)は企画展に思いを馳せられる全4種類のイラストの缶バッジがランダムに入っており、袋を開けるまで中身が分からないワクワク感も楽しめます。
やなせたかしさんの数えきれないほど多くの作品に出合い、想いに触れる企画展。個人的には、やなせたかしさん=アンパンマンの生みの親というイメージが強かったのですが、アンパンマンを描くときのタッチとは異なる作品と出合えるところが面白いと感じました。
やなせたかし作品のやさしい世界観に包まれる「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」は8月24日(日) まで、会期中無休で開催されます。
【やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ】
開催場所:美術館「えき」KYOTO(京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
開催期間:2025年7月11日(金)~8月24日(日) ※会期中無休
開館時間:10:00~19:30 (入館締切:閉館30分前)
入館料(税込):一般 1,000円(800円)、高・大学生 800円(600円)、小・中学生 500円(300円)
※高・大学生の方は学生証をご提示ください。
※( )内は前売料金。「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より200円割引。
企画展詳細はこちら
※やなせたかし展内覧会の様子をレポートしました。会場内は写真撮影ができないので、ご注意ください(一部フォトスポットは写真撮影可能)
©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵