
2025年、同志社は創立150周年を迎えました。京都で同志社と聞くと、烏丸今出川に校地の一つを構えている同志社大学を思いつく方も多いのではないでしょうか。同志社では150周年を記念して、様々なイベントや企画が開催されています。その一環として、創立者の新島襄の生涯をアニメーション化した作品、《二百年の夢を見た》が制作、公開されました。
この記事では、作品の紹介に加え、主人公で同志社の創立者である新島襄の足跡を尋ね、同志社大学今出川キャンパスに訪れた様子をお届けします。
どこで見られる?

《二百年の夢を見た》は、全3話がYouTube上で無料で公開中です。それぞれ10分ほどで、全編を通すと30分ほどです。こちらのページから、各話のページや詳しい情報を見ることができます。
あらすじ
新島襄は幕末、命がけで自由を求めてアメリカに渡りました。
幸いにもこの地では、多くの善意の方々の支援を得て三つの学校で民主的で先進的な教育を受けることができました。
留学中、新島は日本が近代国家となるためには自治、自由や良心の充満した人物を育成するための教育が不可欠であると考えて、日本に帰国するや、アメリカ流の学校を日本に移植することに尽力し、日本初の私立大学の設立に挑みました。
結果として、大学設立という彼の志と夢は存命中には叶いませんでした。
しかし、その夢は現在の同志社に学ぶ学生や卒業生、教職員にも脈々と受け継がれています。
同志社オリジナル要素が満載
作品では、同志社大学の現役の学生が声優として出演しています。こちらは学内でオーディションが行われ、厳正な審査を経て2人の学生が選ばれました。それぞれ、福士卯之吉役の池田雄介さんと、加納格太郎役の橋本剛さんです。二人が演じる人物は、新島襄の脱国に協力した人物とされています。
また、劇中歌《主の道を行こう》は、150周年記念事業の一環として、同志社オリジナル讃美歌として制作された経緯があります。こちらも同志社の学生や教員によって作詞作曲がされています。YouTubeで公開中。
同志社大学卒業の声優も出演

同志社大学の卒業生で声優の上田瞳さんが新島襄の妻、新島八重役を務めました。八重の優しくも強い、近代日本の黎明を生きた女性を表現した上田さんの演技に、心が惹かれます。様々な業界で活躍している人物を輩出している、同志社の長い歴史を感じることができました。
《二百年の夢を見た》の「聖地」を巡礼
同志社大学今出川キャンパスの校地では、新島襄に関する足跡を見ることができます。もともと、ここは山本覚馬(新島八重の兄)が所有していた薩摩藩邸があった場所でした。近くには京都御所をはじめ、様々な寺院、史跡も位置しており、京都の歴史と深い関係にあります。
今出川キャンパスの構内は、一般の方でも自由に散策することができます※。ここからは、キャンパスで見ることのできる《二百年の夢を見た》に関連するものをいくつかご紹介します。アニメをご覧になった後は、ぜひ観光に訪れてみてはいかがでしょうか。
※トイレなどの利用以外に教室や建物のなかに入るのはご遠慮ください。クラーク記念館や同志社礼拝堂等の内部の見学はキャンパスツアーをご利用ください。
挿入歌《庭上の一寒梅》になぞらえた梅の木を見る

梅と同志社礼拝堂
アニメーション中の挿入歌、《庭上の一寒梅》は、かつて新島襄がよんだ漢詩をもとに曲が付けられています。キャンパス内の同志社礼拝堂の入り口付近に、二本の紅白の梅が植えられています。この記事の執筆中は、ちょうど花が咲いていた頃でした。
ちなみに、同志社礼拝堂も歴史のある建物で、1886年に竣工しました。普段は礼拝や式典に使用されており、2025年度はチャペルアワーや講演会等で一般公開も行われています。
良心碑を見る

同志社大学の正門(今出川通り側)を入ってすぐのところには、良心碑と呼ばれる石碑が立っています。「良心之全身ニ充満シタル丈夫ノ起リ来ラン事ヲ」と書かれており、これはかつて新島が遺した言葉とされています。
アニメーション本編を通して描かれていたように、新島襄が目指した教育方針が示された一文であり、今日では「良心」という言葉が、キャンパス内の建物「良心館」の名前にも受け継がれています。
学内で見られる様々なレガシー

上田瞳さんのご出身である、政策学部が主に使用している新町キャンパスにも訪れました。別のキャンパスですが、今出川キャンパスから歩いてすぐ訪れることができます。入ってすぐ目に入る渡り廊下のところには、「諸君ヨ、人一人ハ大切ナリ」という新島襄の言葉が。
また、3月28日まで、ハリス理化学館同志社ギャラリーにて、『同志社創立150周年記念特別常設展 「新島襄 召命と志」』という展示が行われています。詳しくは公式ページをご覧ください。
おわりに

クリスマスの時期限定で行われるライトアップ
新島襄の生き方を描いた《二百年の夢を見た》。タイトルの通り、長い時間を超えて、彼の夢が多くの人と共鳴してきた様子を表現したアニメーション作品でした。
実際に今出川キャンパスを歩いてみると、作中で描かれた情熱の断片が、キャンパスの中に確かに感じられました。彼がかつて語った「良心」という言葉は今も色褪せることなく、学生たちにどう生きるかということを問いかけています。
同志社大学今出川キャンパスへのアクセス
https://www.doshisha.ac.jp/information/access/index.html
| 所在地 | 〒602-8580 京都市上京区今出川通り烏丸東入 |
|---|---|
| 地下鉄烏丸線 | 「今出川」駅から徒歩1分 |
| 京阪電車 | 「出町柳」駅から徒歩15分 |
| バス停 | 「烏丸今出川」から徒歩1分 |
今出川キャンパスのマップはこちら


