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京都国際マンガミュージアムの「エモい」企画展!あの時代はよかったな~「こどものぜいたく、別冊付録だーい」

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京都国際マンガミュージアムで2023年8月12日(土)から開催されている「こどものぜいたく、別冊付録だーい!」
館長室の窓から覗いて楽しむスタイルの小展示コーナー「大マンガラクタ館」シリーズのひとつとして、昭和時代の月刊こども雑誌の別冊付録が展示されています。


烏丸御池駅からすぐの場所にある京都国際マンガミュージアム

 

そもそも「大マンガラクタ館」は何かというと、館長の荒俣宏氏がプロデュースし定期的に内容が変わる企画展。
京都国際マンガミュージアムには明治・大正・昭和初期の雑誌、戦後の貸本、現在の人気作品、海外作品、中には江戸期の戯画浮世絵まで約30万点が保管されていますが、来館者が館内で実際に読めるのはその中の5万冊。
残りの25万点は地下で眠っているのだそうです。
大マンガラクタ館は、出番の少ないお宝を多くの人に見てもらいたいという館長の思いが詰まっています。


2階の廊下を進むと現れる大マンガラクタ館

 

その大マンガラクタ館の第11回目が「こどものぜいたく、別冊付録だーい!」。
昭和時代はネットで世界中の情報に触れられる令和の今とは違いモノが溢れる時代ではなかったため、こども達の楽しみは月刊こども雑誌でした。
一方、経済が回復し日本が豊かになり始めた時代でもあり、こどもにお小遣いを渡せる家庭が増えたことを背景に月刊のこども向けマンガ雑誌が次々と創刊。付録のボリュームを競い合うサービス大合戦が勃発しました。
中には別冊が10冊以上はさまれていたこともあり、思わず「羨ましい~!」と叫びたくなってしまいそうな時代が垣間見えます。


昭和中期の月刊マンガ雑誌の別冊付録

 

ただ、月刊マンガ誌付録の大盛り戦争は加熱し過ぎ、こどもによくないということもあって沈静化し幻となってしまいました。でもこの今は味わえない点も含め「エモい」と言えるのではないでしょうか。


校長室は扉が開放されており外から見学できる

 

実は「こどものぜいたく、別冊付録だーい!」だけでなく、京都国際マンガミュージアムには「エモい」場所がたくさんあります。
建物は昭和初期に建てられ小学校として使われていた校舎で、校長室や館長室などを見学できる他、廊下を歩くとキシキシと板が軋む音が鳴り「エモい」が大集合!


1970年代のマンガがきっしりと詰められたマンガの壁

 

メインギャラリーにある「マンガの殿堂」には、大正期~2005年までの各マンガ賞受賞作品を中心とした名作マンガの単行本がずらとと並び自由に読むことができます。
さらに1日2回紙芝居小屋で口演が行われ、昭和時代にタイムスリップしたかのような時間を楽しむことも。

 

昭和初期建造の元龍池小学校校舎を活用した建物

 

京都国際マンガミュージアムはマンガが好きでも好きでなくても楽しめるスポット。
昭和時代を生きた方は「あの頃はよかったな~」と昔を懐かしめ、「エモい」を探し求める方は思う存分浸れます。

 

開催場所 京都国際マンガミュージアム(京都市中京区烏丸通御池上ル)2階 館長室前
開催期間 2023年8月12日(土)~閉幕未定
開催時間 10時30分~午後5時30分 (最終入館は午後5時)
休館日 毎週水曜日
料金 無料 ※ミュージアムへの入館料は別途必要

 

こどものぜいたく、別冊付録だーい!HP

京都国際マンガミュージアムHP

 

 

 

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ユリライター

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