
京都には魅力的なお祭りが多数存在し、祇園祭を筆頭に、葵祭、時代祭と、京都三大祭として世界中から多くの人々を集めています。
そんな三大祭にひとつ加えて四大祭をつくろうと、情熱を注いでいる学生たちがいるのはご存知でしょうか。人口の約1割が学生の街、京都だからこそできる取り組みは「京都学生祭典」として、2025年で23回目を迎えました。
この記事では、10月12日に開催された第23回京都学生祭典の様子をお届けします。
京都学生祭典とは?

京都学生祭典は2003年に始まって以来、今回で23回目を迎えた学生プロデュースによるお祭りです。
毎年、平安神宮前・岡崎プロムナード一帯で繰り広げられ、来場者は10万人を超えます。企業・大学・行政、そして地域との連携を深めながら、市民から愛され、そして学生のまち・京都だからこそできるお祭りの形を追求し続けています。
今年は「袖触れ合うも多生の縁 “Every Encounter is Destiny”」がテーマ。
「袖触れ」は、「Friend」と「そで」を踊りで「触り払う」ことに由来し、長い時間をかけて築かれたつながりの証です。23年の歴史を通じて、そのつながりを大切にし、すべての出会いが未来を紡ぐ鍵となっています。
詳細は公式HPをご覧ください。→https://www.kyoto-gakuseisaiten.com/about-us/
KYOTO CMEXは京都学生祭典のパートナーとして、イベントを支えています。
京都の学生が中心となって行われる一大イベント

赤いオリジナルTシャツを着た実行委員は、大学コンソーシアムに加盟する大学から集まったメンバーたち。会場の至るところで笑顔で来場者の対応に当たり、訪れるお客さんをおもてなしします。
1年間をかけて準備してきた仲間たちで、ボランティアによって運営されています。出演・出展者ももちろん大学生で、サークルや趣味を共にするメンバーがそれぞれの企画を彩っています。
たくさんの想いが募ったイベント当日は、メインとなる平安神宮側のステージをはじめ、岡崎公園全体を使って様々な催し物が行われました。
メインステージではダンスパフォーマンスが披露

「志舞踊」によるメインステージの様子
当日は雨予報でしたが天候は持ちこたえ、秋の涼しい京都で多くの学生たちが活躍する機会となりました。平安神宮を借景にしたメインステージでは、「全国おどりパフォーマンス」や、「京炎 そでふれ!コンテスト」の企画が行われました。
特に「京炎 そでふれ!コンテスト」では、京都学生祭典オリジナルの、京都らしい曲・おどり・衣装を用いた創作おどりが披露される目玉企画。京都市内の大学のメンバーで構成された10チームが競い合い、上位を目指して迫力ある演舞が会場を彩りました。
上の写真は同志社大学・同志社女子大学・大谷大学の合同チーム「志舞踊」。演舞の題材は坂本龍馬で、「新たな時代の幕開け」を表現しているそうです。まるで花が咲いたかのように放射状に広がる動きは、たしかに文明開化の夜明けを見ているようで、世界観に引き込まれるおどりでした。

ものすごい声量の掛け声とキレのある動きは、まさに学生のエネルギッシュさそのもの。コンペということもあり、終盤にかけてさらに熱量が高まります。その熱気はすさまじく、東山駅から会場に向かう途中の、遠く白川の付近まで歓声と音楽が聞こえるほどでした。
審査の結果、見事最優秀賞に輝いたのは京都大学と京都府立大学のメンバーが中心となったチーム「京炎 そでふれ!彩京前線」。メンバーの皆さんの様子は公式Instagramからチェックできます!→https://www.instagram.com/saikyozensen/

また、通行止めとなった神宮道(大鳥居のある道)の車道を大胆に使ったサブ会場でも、学生たちのパフォーマンスが披露されました。
こちらは京都市京セラ美術館と国立近代美術館に挟まれていることもあり、通りすがりの方々の目に留まりやすい絶好のステージ。当日は日曜日ということもあり、出演者の家族や友人だけでなく、たくさんの観光客の方が足を止め、一生懸命踊る学生に温かい拍手を送っていた様子が印象的です。
おわりに……

京都学生祭典では若い力が大きな旋風を巻き起こす企画が多数催され、参加者に楽しい時間を提供していました。
京都三大祭に続く第四の祭りを目指す学生たちの挑戦は、伝統を受け継ぎつつ、フレッシュな創造性で新たな文化を創造する祭典でした。ひたむきな演舞に送られた温かい拍手や、世代を超えて楽しむ来場者の笑顔は、23回の開催を経て、多くの人に愛されてきたという証拠だと感じました。
「学生のまち」京都から、来年、再来年と熱量と感動は引き継がれていきます。
京都学生祭典についてさらに詳しく
公式SNSなどでは、当日の様子がさらに詳しく紹介されています。
公式HP https://www.kyoto-gakuseisaiten.com/
X https://x.com/KIF_saiten
Instagram https://www.instagram.com/kif_saiten/
京都の大学生向け情報:2026年度京都学生祭典の実行委員募集中!

出演団体ののぼり
来年度に向けて、京都学生祭典は新たな仲間を募集しています。
ここまで見てきたように、実行委員会では、1年間をかけて仲間と協力して大きなイベントを創造することができます。大学の枠を超えて繋がりを作ることのできる場所に参加し、大学生活を豊かなものにするだけでなく、あなたの力で京都を盛り上げませんか?
興味次第では、実行委員長などの四役にも立候補できます。学生時代に何かを達成できるやりがいを求めている方は、要チェックです。
京都学生祭典を本気取り組むと身につく10のチカラ
■企画力・プロデュース力
■課題解決力
■タイムマネジメント力
■チームビルディング力
■行政、経済界、地域とのネットワーク形成力
■コミュニケーション力
■ビジネスマナー
■国際交流力
■トラブルに動じない胆力 など
■真剣に議論し、ぶつかり合うことができる。一生の仲間。
一次募集は10月31日までとなっています。興味のある学生の方はぜひこちらのページをチェックしてみてください。


