【源氏物語ミュージアム】学芸員さんに聞いてきたパート2【あさきゆめみし&光る君へ】が100倍面白くなる体験&展示をレポート!
- 2024/12/12
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- あさきゆめみし, 光る君へ, 源氏物語, 源氏物語ミュージアム
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千年を超えて多くの人から愛される『源氏物語』
2024年は大河ドラマ『光る君へ』がスタートし、『源氏物語』や平安時代に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
その『源氏物語』の舞台・平安時代ついて詳しく知り、登場人物の気分を疑似体験できるのが「宇治市源氏物語ミュージアム」です。
こちらの記事では「光源氏の家は東京ドーム〇個分!平安貴族のスゴさが分かる【源氏物語ミュージアム】学芸員さんに聞いてきたパート1」につづき、学芸員の藤岡さんから伺ったお話を元に「宇治市源氏物語ミュージアム」の見どころ、そして『源氏物語』、大和和紀氏によるマンガ『あさきゆめみし』、大河ドラマ『光る君へ』が面白くなる平安時代の豆知識をご紹介します。(※宇治市源氏物語ミュージアムに『あさきゆめみし』『光る君へ』の展示はありません)
意外と難しい!?光源氏がやっていた垣間見を体感 ~平安の間~
平安時代の都や貴族のきらびやかな雰囲気が漂う「平安の間」で体感できるのが、垣間見です。
平安建築には寝殿造が用いられており、屏風や几帳、御簾で仕切られていました。
平安時代の女性貴族は大人になると異性に顔を見せることはなく、男性貴族は気になる女性貴族を御簾越しに覗く(垣間見)ことがあった。
講談社コミックスミミ あさきゆめみし2 第二部其壱 大和和紀 講談社
その垣間見を体験できるコーナーが「垣間見よう」
間を御簾で隔て、左側はライトを付けて明るく、右側は暗くしています。
明るい左側の窓から、御簾の先の暗い部屋を覗く「垣間見」にチャレンジしてみると・・・
ま・・・まったく中が見えません!!垣間見は光の状況によって、難しいということが分かります。
一方、反対側の暗い窓から御簾の先の明るい部屋を覗くと・・・平安貴族をバッチリ見ることができました。
(顔出しパネルにもなっており、垣間見された平安貴族風の写真を撮ることができます)
もし末摘花の部屋が明るければ、光源氏とは結ばれなかった!?
垣間見を体験したあとに『あさきゆめみし』を読めば、より面白くなりそう!!
平安貴族の「垣間見」ぜひ現地でお試しください。
きらびやかな平安京から趣ある宇治へ渡る ~架け橋~
「平安の間」で平安貴族の華やかな世界を堪能した後は「架け橋」を渡り「宇治の間」へ。
神秘的な「架け橋」は京都を出て宇治へ向かう道のりをイメージしたとのこと。
大河ドラマ『光る君へ』の第42話「川辺の誓い」では、紫式部が宇治を訪れるシーンが反響を呼んでいました。
橋の両側には平安京から宇治への道すがら出合える景色が描かれているそうで・・・当時の平安貴族はどんな景色を見ていたのかチェックしましょう。
味わい深い宇治十帖の世界へ没入 ~宇治の間~
宇治は平安時代、貴族の別荘地として愛されました。
平安京から近すぎず遠すぎずのちょうど良い距離で、山や川など豊かな自然に囲まれた地です。
華麗な「平安の間」とは雰囲気が変わり、趣深い「宇治の間」
部屋全体を使い、宇治十帖を学べる映像と展示が融合した演出を楽しむことができ『源氏物語』の世界へ没入できます。
平安貴族の嗜みを体験 ~物語の間~
物語の間では、平安貴族が嗜んだ「香り」を体感できるコーナーがあります。
『源氏物語』では明石の姫君が入内する際に、紫の上、そして明石の君が香を合わせていました。
講談社コミックスミミ あさきゆめみし 2⃣ 第七部其四 大和和紀 講談社
ミュージアムには香りの原料が並び、香を纏う際に使った器具も展示されています。
クイズ形式で楽しめる「源氏香」体験コーナーもありました!
香りの組み合わせを当てる遊びで『源氏物語』の巻頭と巻末を除く巻名にちなみ名付けられており、その数はなんと52パターン・・・かなり難しいです。
成立は江戸時代とのことで、平安時代以降も多くの人から『源氏物語』が愛されていたことが伺えます。
【入館無料】源氏物語に親しむコーナー
最後に紹介するのが入場無料のコーナー。
「源氏絵大集合!」や「六条院引き出し」な、楽しみながら『源氏物語』を学ぶことができるスポットです。
ルーレットを回し出た絵を探す「源氏絵 大集合!」は子ども連れでも楽しめるゲーム。
「六条院引き出し」は登場人物のクリアパネルを引き出すと、名前と解説が現れます。
『源氏物語』の登場人物が多すぎて、なかなか名前が覚えられないという方にオススメ。
マンガ『あさきゆめみし』がより面白く読めそうです。
平安貴族のスゴさが分かる展示や、平安貴族の嗜みを疑似体験できる展示が充実した「宇治市源氏物語ミュージアム」
こちらの記事で紹介した内容以外にも、見どころがたくさんあります!
『源氏物語』やマンガ『あさきゆめみし』がお好きな方、大河ドラマ『光る君へ』の放送を楽しみにされている方はもちろん、『光る君へ』最終回の後に訪れても楽しめるスポット。
平安時代の世界が目の前に広がり、再び雅な時間を堪能できます。
「宇治市源氏物語ミュージアム」で『源氏物語』の面白さに触れ、平安時代に詳しくなりませんか。
©大和和紀 一九八一年
©大和和紀 一九八六年
宇治市源氏物語ミュージアム
所在地 | 京都府宇治市宇治東内45−26 |
開館時間 | 9:00~17:00(最終入館/16:30) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合はその翌日)・年末年始 |
入館料 | 大人600円/小人300円 ※別途、団体料金設定あり |
アクセス |
京阪「宇治駅」から徒歩約8分 |
公式サイト | https://www.city.uji.kyoto.jp/site/genji/ |
※宇治市源氏物語ミュージアムに『あさきゆめみし』『光る君へ』の展示はありません
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