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【第8回】「A 5th Of BitSummit」に出展した外国人開発者達に直撃インタビュー『Dusty Raging Fist(ダスティ・レイジング・フィスト)』のPD Design Studioに聞いてみた
- 2017/6/28
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- BitSummit直撃インタビュー, Dusty Raging Fist
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今回のインタビューは、「A 5th Of BitSummit(以下、ビットサミット)」に『Dusty Raging Fist(ダスティ・レイジング・フィスト、以下、DRF)』を出展したPD Design Studio(以下、PDS)のPoh Keng Jin(以下、KJ)氏へのインタビューです。
DRFはNintendo Switch、PC、PlayStation 4で発売が予定されている横スクロール型の格闘アクションゲームです。アメコミっぽいタッチで描かれたメインキャラクター、ウサギの“ダスティー”を操作し、迫力ある戦闘が楽しめる内容となっています。最大3人までの協力プレイが可能なことも特徴の一つです。
Nintendo Switchでの発売が予定されているので、任天堂の公式動画でもチラっと紹介されています。7:29あたりに登場します。
なぜかLINEのスタンプまで発売しています。
https://store.line.me/stickershop/product/1311754/ja
―自己紹介をお願いできますか?
KJ:PDSのクリエイティブ・ディレクター、Poh Keng Jinです。DRFではリード・デザイナーも担当しています。PDSはシンガポールが拠点の開発スタジオです。設立してから11年経ちますが、元々はゲーム開発が目的ではなくマルチメディア・デザインのスタジオとして創業しました。印刷物、インタラクティブCD、ウェブサイト、動画などを制作していました。同時にフラッシュゲームも手掛けたりしていました。そこからゲーム開発寄りへとシフトしていきました。今でも、ゲーム開発資金を捻出するためにゲーム以外のプロジェクトを受注しています。
―ビットサミットへの出展を決断されたのはなぜでしょうか?
KJ:過去に東京ゲームショウやドイツのゲームズコム(Gamescom)にも出展したことがあるのですが、こうしたイベントでは来場者の90%は”大作”と呼ばれるゲームを見に来ます。ビットサミットはこうした大作系のゲームタイトルばかりが注目を浴びる他のイベントとは一線を画すイベントです。インディーズゲームにフォーカスした素晴らしいイベントだと思います。来場者の方々も本当にインディーズゲームに興味のある人ばかりだったので、出展して本当に良かったと思っています。DRFというゲームは、子供の頃夢中になってプレイした『ベア・ナックル』や『ゴールデンアックス』に影響を受けています。日本のゲームに影響を受けて開発したDRFに対する日本のゲーマーの反応を確かめたかったのも出展した大きな理由の一つです。
―『ベア・ナックル』や『ゴールデンアックス』に影響を受けて開発された『Dusty Raging Fist(ダスティ・レイジング・フィスト)』ですが、日本のプレイヤーの反応はいかがでしたか?
KJ:DRFは日本人ゲーマーに概ね好評だったようです。2日間でたくさんの日本人ゲーマーにDRFをプレイしてもらえました。本当にゲーマーが多かったですね。ビットサミット用に自前で製作したアーケードマシンを持ち込んだのですが、一部のゲーマーの方々にはすごく喜んでいただけました。アーケードマシンでDRFをプレイしたくて並んでくれた方もいました。販促グッズとしてバッジ、ステッカー、Tシャツを用意してきたのですが、2日目にはバッジとステッカーは全部無くなりました。Tシャツもほとんど完売状態になりました。
1つ気になったのは、数名のゲーマーから”ガードボタン”(格闘ゲームなどで相手の攻撃を防ぐためのボタン)について質問されたことです。任天堂スイッチの担当者にDRFをプレゼンした時にも、「日本のゲーマーはガードボタンが好きなんですよ」と聞かされていました。申し訳ありませんが、DRFには”ガードボタン”はありません。DRFの前作にあたる『Dusty Revenge』には”ガードボタン”がありますが、YouTubeの実況プレイ動画をいくら見ても、それほど多くのゲームが”ガードボタン”を導入していなかったこともあって、DRFでは外すことにしました。
―ビジネス的な収穫などはありましたか?
KJ:はい。複数のパブリッシャーが興味を示してくれたり、他の開発者とコラボレーションの可能性について話し合ったりしました。
―ビットサミットで一番良かったこととは何でしょうか?
KJ:なんといっても日本のゲーマーたちの熱気でしょう。DRFをプレイするためだけに行列までしてくれたんですよ。あとは、メディアの注目度も高かったと思います。
―ビットサミットが主目的の来日だったとは思いますが、観光する時間的余裕はありましたか?
KJ:ビットサミットの後、京都と大阪を2日半観光することが出来ました。観光客がするようなことは大体したと思いますよ。京都では金閣寺や伏見稲荷大社などの観光名所を見て回りました。空港に行く途中で、大阪の海遊館にも立ち寄りました。お世辞ではなく、どこもかしこも素晴らしい場所だらけでしたね。話し始めると長くなるので、日本食の話をするのはやめておきましょう(笑)。
―今回の滞在で一番印象に残った出来事は何ですか?
KJ:KJ:ビットサミットでDRFファンの方からポスターにサインを依頼されたことですかね。後日、Facebookでもお礼のコメントをしてくれました。嬉しかったですね。
―来年のビットサミットも参加するつもりでしょうか?
KJ:開発の進捗具合にもよりますが、是非来年も出展したいと思います。
―ありがとうございました。
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