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【Road to … 京まふ】『HELLO WORLD』の制作スタッフにインタビュー!アニメ制作について聞いてみた!

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京まふ2019では、多様なアニメコンテンツだけでなく、たくさんのアニメ企業がブースを出展していました。その中の一つに、同年9月に公開された京都を舞台にした劇場アニメ「HELLO WORLD」を手がけるアニメ制作スタジオ、グラフィニカがあります。

グラフィニカは、アニメーション作品を中心に、ゲーム・遊技機・実写映画・ミュージックビデオ・CM・Webなど、幅広いジャンルで作品を制作している総合デジタルスタジオです。企画立案を始め、作画・仕上げ・色彩設計・色指定・検査・デザイン・美術・撮影・編集・3DCGなど、アニメーション業務のほぼ全ての制作プロセスを社内でカバーできることを強みとしています。

そして今回、映画「HELLO WORLD」において、アソシエイトプロデューサーを務める堀口広太郎氏、アニメーションプロデューサーである二木啓輔氏、そしてグラフィニカ京都スタジオを率いる、クリエイティブディレクターの小宮彬広氏、3名に今のアニメ業界やプロデューサーという役割について、独占インタビューを行いました!

——「制作」と「製作」プロデューサーなにが違うの?

制作プロデューサーは、アニメーションプロデューサーと呼ばれアニメ制作会社に所属し、各工程を担当するスタッフを統括する役割を果たします。フリーランスのスタッフを集めたり、ご協力していただく外部の各スタジオに仕事を割り振ったり、また、それぞれの作業スケジュールの管理なども行います。

一方、製作プロデューサーは、配給会社などの製作幹事会社に所属し、どの原作を用いてどんな作品を作るか、またはどんなオリジナル作品を考えるかという企画立案などを行います。また、作品制作に必要な資金を集めるのも製作プロデューサーの重要な仕事で納品の責任者でもあります。製作委員会方式が取られるようになってからは、出資するそれぞれの企業ごとに、共同製作プロデューサーがたてられることもあります。/p>

——アニメーションプロデューサーに必要な能力ってなに?

基本的にアニメ制作は1人では出来ないものです。色々な人と関わりながら作品を作るので、当然コミュニケーション能力が必要になってきます。また、制作途中には様々なトラブルが発生します。そのトラブルに対して臨機応変に対応し、時には代替案を提案できる柔軟性が必要です。なので、アニメが好きである以上に、誰かと一緒にものづくりをするのが好きな人が、アニメーションプロデューサーには向いていると思います。

——京都にあるアニメスタジオの強みとは?

京都を含む関西には美大や芸大、専門学校がたくさんあります。その分、地元の優秀な人材をたくさん確保することができるのが、京都にアニメスタジオを置く強みの一つです。また京都は、都会と豊かな自然の両方が存在するコンパクトな街です。他の大都会に比べると、休日には手軽に、神社を訪れたり、山や川などの自然に触れたりすることが出来ます。

さらに、 京都の良いところは、今回の「HELLO WORLD」でもそうだったように、アニメの制作に地元の方々や行政の皆様が協力してくれるという点です。グッズなどの商品化にも積極的で、準備段階でのロケーションハンティングなどもとてもスムーズに行うことが出来ました。

また、京都には「AEYAC」というNPO 法人が存在しています。主にアニメ業界を目指す学生の支援や、新人、若手スタッフのスキルアップを目的とした団体で、学生と業界で働くスタッフを交えた交流会や、監督、プロデューサーのトークショーなどを行なっています。そのような団体もあり、 京都は制作の拠点を置く場所として、とても良い環境であると言えます。

——アニメ制作会社で働くなら、地方ではなく東京へ行くべき?

まず、東京と地方では、働き方が全然違います。特に作画スタッフなどの場合、東京ではフリーランスの方が多く、制作時間がバラバラになりがちなので、24時間体制で働いたりすることが、どうしても多くなってしまいます。

一方地方では、スタイルとして、決められた時間内に出社して仕事をこなす会社が多いです。その分、東京の会社と時間的な連携を取るのが大変だったり、自分自身のキャリアを積むのが難しかったりします。なので、グラフィニカでは地方スタジオに就職した新人が、一定の期間、東京に行って仕事を学ぶという研修も行っています。やはり、アニメ制作の拠点である東京では、学べることが多くあるのも事実で、東京にしかない制作現場の空気感というものを覚えてもらうのが目的です。今回の「HELLO WORLD」でも、同社の札幌スタジオの何人かの新人スタッフが、研修として東京スタジオでの制作に参加していました。地方で働くスタッフの名前が世に出て行くように、キャリアを築けるようにするのは、地方にスタジオを置く会社の責任だと思っています。東京とは違った良さが地方の制作現場にはあり、今は地方スタッフのための様々な支援も存在しているので、地元で働くのも十分ありだと思います。

——アニメ制作会社以外の、アニメに関われる職業とは?

代表的な職業はアニメ作品の商品化やライセンスビジネスを手掛ける仕事です。市場規模も大きく海外にも進出していて、中国を始めとするアジアや北米、南米で、アニメのフィギュアなどのグッズは大人気です。これまではアニメの原作として漫画が主流だったので、出版業界が大きな影響力を持っていましたが、今ではオリジナルアニメの商品化や配信と行ったジャンルも大きくなりつつあります。また、一見アニメに関係のない企業の中にもアニメを企業広報やビジネスとして取り扱う部署が存在していて、アニメの企画や商品化に関われるケースもあります。そのような会社では、実際にアニメが好きな若手を起用し、新しいアニメ事業を始めるということもあるかもしれません。アニメを世の中に広めるという意味の仕事は、制作会社以外にもたくさんあります。

アニメが好きなこととアニメ制作が好きことは少し違うので、本当にアニメのコンテンツ自体に興味がある人は、商品化や配信と行った職業につくのも一つの選択肢だと思います。

Ⓒ2019「HELLO WORLD」製作委員会
2019年9月20日(金)より全国東宝系にて公開中!
https://hello-world-movie.com/

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