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平安貴族は〇〇を見せない?若者の服は〇色!?「光る君へ」マンガ「あさきゆめみし」が100倍面白くなる!京都文化博物館【紫式部と『源氏物語』】学芸員さんに話を聞いてきたパート2

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京都文化博物館にて2024年4月7日(日)までの期間「紫式部と『源氏物語』」が開催されています。

今年の大河ドラマの主人公・紫式部や、「あさきゆめみし」をはじめマンガや小説などを通し世界中で読まれている『源氏物語』にちなんだ貴重な資料や、人物の紹介パネルを見られる展示です。

 

その「紫式部と『源氏物語』」開幕を記念して、紫式部の生きた世界に入り込んだ気分になれるような巨大イラストが登場しています。

描いたのは京都在住の漫画家でイラストレーターのおなすのことのさん。
紫式部だけでなく清少納言と赤染衛門のイラストもあわせて見られます。

 

500年以上前の書物「源氏物語(写し)」について記載した学芸員さんに話を聞いてきたパート1に続き、京都文化博物館で学芸員を務められる橋本さんにお話を伺いながら、パート2では紫式部や平安時代を生きた人々について紐解いていきます。

おなすのことのさん作

「綺麗な絵だな!」という部分に目がいってしまうところですが、こちらのイラストは時代考証をしっかり行ったうえで描かれたもの。
平安時代の女性貴族は「手」を見せないのだそうで、紫式部は筆を握って手を見せている資料が多いことから例外的に手が描かれていますが、清少納言と赤染衛門の手は見えません。

「大河ドラマでも女性貴族の手は隠されている」とのこと、さらにマンガ「あさきゆめみし」でも女性貴族の手を隠して描いているシーが多いので、チェックしてみると面白いかと思います。

左「女房図(赤染衛門)」、中央「清少納言図」、右「紫式部図」

京都文化博物館は紫式部と清少納言、赤染衛門とゆかりのある博物館で多くの資料を所蔵していることから、描かれたイラストなのだそう。写真の「女房図(赤染衛門)」「清少納言図」「紫式部図」は「紫式部と『源氏物語』」で実際に見ることができます。

 

大河ドラマでは髪を結んでいる紫式部ですが、こちらの図では結んでいないことについて伺うと「大人の女性は黒髪の長さが美しさの象徴で、現在放送中の紫式部はおそらく10代の娘時代だから髪を結んでいるのではないか」とのこと。もしかしたら今後、髪型を変えた紫式部も見られるかもしれません。
女性貴族は御簾の後にいることが多かった平安時代ですが「御簾が取り払われ姿がしっかり描かれている一方、斜め後ろからの絵の構図となっており、奥ゆかしさを感じられる」点も見どころです。

 

京都文化博物館では火色の装束を着た貴族の像にも会うことができます。
当時の貴族たちは宮中に上がる際には身分によって着る服の色が決まっていました。
平安時代の後期には四位以上は黒(濃い紫)、五位は緋色を着ました。
藤原道長は従五位下からキャリアをスタートしますから、最初は緋色の衣装を着て宮中に上がったのでしょう・・・。
藤原道長と父の藤原兼家、兄の藤原道隆、藤原道兼、同僚の藤原公任との衣装の色の比較をするのも面白いかもしれません。

貴族像

最後に今まで親切に解説してくださった学芸員の橋本さんに、紫式部と『源氏物語』の魅力を伺いました。
「紫式部はいつ生まれたのか『源氏物語』の執筆がいつ始まったのかなど、正確なことは分かっていない。だからこそ想像を巡らせられるのが面白いところ。紫式部が見た貴族の姿は『源氏物語』のシーンに描かれているはずで『源氏物語』やその資料に触れて当時に想いを馳せて幸せな気持ちになってほしい」と語ってくださいました。

『光る君へ』の次の放送が待ちきれないというファンの方々、マンガ「あさきゆめみし」を完読後も『源氏物語』の世界に浸りたいという方々も、京都文化博物館の「紫式部と『源氏物語』」で平安時代・貴族の世界で優美な時間を過ごしませんか。

 

【紫式部と『源氏物語』】

開催場所:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)2階総合展示室「京の至宝と文化」

開催期間:2024年2月10日(土)~4月7日(日)

休館日:月曜日

開室時間:10:00~19:30(入場は19:00まで)

入場料:一般500円、大学生400円、高校生以下無料
※20名以上の団体料金別途設定
※上記料金で総合展示(2階)とフィルムシアター(3階)をご覧いただけます(フィルムシアターは催事により有料の場合があります)

主催:京都府、京都文化博物館

「紫式部と『源氏物語』」公式サイトはこちら

 

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ユリライター

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子育て中のフリーライター。
グルメの記事や、子育て関連記事なども書いています。毎日がちょっと楽しくなるような、ほっこり情報をお届けします。

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