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【CMEXな京巡り】九井諒子さんの作品をたっぷり探索!『九井諒子展&「ダンジョン飯」迷宮探索展』体験レポート
- 2024/9/10
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京都国際マンガミュージアムにて、2024年7月13日(土)〜10月8日(火)の期間に開催される『九井諒子展&「ダンジョン飯」迷宮探索展』に行ってきました。案内をしてくださった、ミュージアムの学芸室員である應矢さんのお話と共に、展示についてお届けします。
まず、九井諒子展では、「ダンジョン飯」の漫画の展示はもちろん、九井諒子さんのこれまで描いてきた短編集やアナログ原稿、この展示開催記念のインタビューを見ることができます。
自分の知らない九井諒子さんの作品に巡りあえるかもしれません。
「ダンジョン飯」のイメージが強いですが短編集も出している九井諒子さん。この『記号を食べる まる』という作品はまるを調理して食べるところが描かれています。まるという記号が本当にある食べ物を表しているように見え、食べたら美味しいのでは、という想像を膨らませてくれます。この想像力と食べ物を美味しそうに描く表現力は「ダンジョン飯」の中の魔物食の表現につながっているのではと感じました。
こちらの『すれ違わない』という作品では、少女漫画では定番の若い男女の気持ちのすれ違いを、一瞬で解決する画期的な道具が登場します。私自身も少女漫画を読んでいて、すれ違いをもどかしいと思うことがあり、そこに着眼点を置く発想はとても面白いと思いました。道具が登場してからの「結婚しよう」というセリフの展開の速さに笑ってしまいました!
こちらにはなんとアナログ原稿で描かれた原画がありました。
髪の毛や人の顔の皺、花や料理、建物や影にある細かい描写をみると、マンガを描き始めた頃から構成や絵が繊細に描かれていたことが分かります。
こちらの「魔王城問題」という作品では、勇者によって魔王が倒された後の魔王城はどうなるのかという面白い視点のお話が描かれています。昨今の漫画やアニメーションでも、勇者が主人公ではない、異なる視点から見たストーリーが多くみられますが、九井諒子さんの作品はこの当時からすでに異なる視点で描かれていたということに非常に感心しました。
こちらには「ダンジョン飯」の漫画の表紙となった絵が展示されていました。完成形の表紙になるまで試行錯誤された何枚かの絵もあり、完成形と見比べて違いを知ることができます。どうしてこの部分を変えたのだろうと考えを巡らせてみるのも良いかもしれません。
また、TVアニメの第1シーズンのEDで使用されていた完成前後の描きおろしイラストも見ることができます。
2つ目の展覧会・「ダンジョン飯」迷宮探索展ではフォトスポットや立体展示物が並ぶ体感型の展示となっていました。
入り口には、キャラクターのパネルと食品サンプルが並んでいます。一部の食品サンプルは、迷宮探索展のために考案されたものだそう。美味しそうな食品サンプルも、よく見るとところどころに魔物の片鱗が密かに見えました。こちらもリアルな作りで本物のようでした!
レッドドラゴンの顔部分の大きな模型の前では、レッドドラゴンに食べられそうになる写真を撮ることができます。
作中に登場したライオスの剣である「ケン助」も立体展示として再現されていました。装飾まで細かくてリアル!東京や名古屋での展示とは異なり、作中で進化した「ケン助」の姿で展示されています!
ライオス達と一緒に写真が撮れる顔出しパネル!作中でも印象的な「カエルスーツ」でお揃いの1枚を撮影可能となっており、テンションが上がりました。
展覧会会場とは異なり、館内のあちこちで見ることができる周遊展示もあります。これは「ダンジョン飯」の作中に出てくる魔物食の展示。オムレツに添えられた今にも叫び出しそうなマンドレイクの顔がインパクトのある「マンドレイクとバジリスクのオムレツ」。
一見、食べ物のように見えない「天然♡おいしい宝虫のおやつ♪」の展示。宝虫のせんべいはよく見ると虫っぽさが残るものがあります。個人的に筆者が一番食べてみたい魔物食です。
これらの展示は、食品サンプル専門の方が作った展示だそうです。もちろん初めてということで、試行錯誤があったそうです。
詳しくは作品公式から食品サンプル工場に、ライオス役・熊谷健太郎さんが潜入する動画が公開されているので、こちらをご覧ください。
前編)https://www.youtube.com/watch?v=gdNY6e3cwSg
後編)https://www.youtube.com/watch?v=6DLlWMyLcE0
ちなみに、展示の仕方に工夫がされており、ダンジョンの中で食べているような明るさを表現するために、少し暗めの照明で展示されています。写真を撮る際は、明るさの調節をせずに撮ることをおすすめします。
他にも食品サンプルの展示があるので実際に見にきてください!
オリジナルグッズは「ダンジョン飯」の原作デザイン、アニメデザインどちらのグッズもあり、「ダンジョン飯」を漫画で見た人、アニメで見た人どちらにも刺さるのではないでしょうか!
また、九井諒子展で出てきた作品のクリアファイルやポストカード、九井諒子先生の短編集も買うことができます。九井諒子描きおろしアニメEDイラスト複製原画も受注販売で売っているので、どちらの展示も見終わった後に行くと、たくさんグッズを買いたくなっちゃいます!特に「ダンジョン飯」のキャラクターのライオス、センシのグッズが人気だそうです♪
また、関連商品を2,500円(税込)以上購入すると、特製のクリアカード(各4種類ランダム)が一枚もらえます。クリアカードは原作ver.とアニメver.があり、週替わりで変更となるため、欲しいデザインがある方はチェックしていくといいかもしれません。
ちなみに、京都国際マンガミュージアムの醍醐味といえば、多くの漫画を読むことができることですよね!今回の企画展にちなんで異世界と食の漫画特集コーナーも設けられているので、ぜひ読んでみてください!
今回、訪れることができませんでしたが「前田珈琲マンガミュージアム店」では、コラボカフェメニューを提供しており、作中に出てきた魔物食を再現したメニューもあるので、ぜひ訪れてみてください。
【九井諒子展&「ダンジョン飯」迷宮探索展】
開催場所:京都国際マンガミュージアム2階ギャラリー1・2・3、館内複数スポット(京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校))
開催期間:2024年7月13日(土)〜10月8日(火)
営業時間:10:00~17:00(最終入館時刻16:30)
入館料:大人1,200円、中高生400円、小学生200円)
京都国際マンガミュージアム – 日本初のマンガ博物館・図書館 京都市と京都精華大学の共同事業 (kyotomm.jp)
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