- Home
- アニメ, ピックアップ, マンガ・アニメ
- 【マンガ・ダンジョン飯】魔物食が美味しそうなのは〇〇のお陰!?九井諒子作品が100倍面白くなる【京都国際マンガミュージアム】九井諒子展 &「ダンジョン飯」迷宮探索展、学芸室員さんに聞いてきた【前編】
【マンガ・ダンジョン飯】魔物食が美味しそうなのは〇〇のお陰!?九井諒子作品が100倍面白くなる【京都国際マンガミュージアム】九井諒子展 &「ダンジョン飯」迷宮探索展、学芸室員さんに聞いてきた【前編】
京都国際マンガミュージアムにて、2024年7月13日(土)~10月8日(火)の期間、開催されている『九井諒子展 &「ダンジョン飯」迷宮探索展』
人気作品を見られるだけでなく、九井先生がどのように作品を書き進めているのかに迫るインタビューや原画を見ることができる他、「ダンジョン飯」の世界に没入できるコーナーまであるという、盛りだくさんの企画展です。
九井諒子展は史上初とのことで、既に東京・名古屋の「ダンジョン飯」迷宮探索展へ訪れた人も楽しめます。
今回は、学芸室員であり自らもアニメを作成なさるというアニメの専門家・應矢さんからお話を伺いながら、会場を巡ってきました。
会場の様子をお届けすることに加え、「こんな風に展示をみるとより楽しめる」といった独占情報や、九井諒子先生の作品をもっと面白く読めるオリジナル情報も、前編・後編に分けて紹介していきます。
まず展示会へ入場すると出向かえてくれるのが、九井諒子先生の短編集「竜の学校は山の上 九井諒子作品集」「九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子」「ひきだしにテラリウム」など初期作品の数々。
竜の学校は山の上「現代神話」
現代社会を生きるケンタウロス女性というかなりレアな設定の主人公の物語、竜の学校は山の上「現代神話」も展示されていました。
蹄でフローリングを傷つけてしまうからと履いていたスリッパが壊れてしまい・・・
買い物に行くと、人間型の四本足ソックスを発見!そして履いてみるという
生きづらい状況の中でも前向きに生きる主人公に笑わされ・・・でもどこか切なさを感じるストーリー。
他にも現代×ファンタジーが融合した作品をたっぷりと鑑賞できます。
そんな九井諒子ワールドに引き込まれる原稿展示や、美麗な複製原画の展示も。
「ダンジョン飯」表紙ラフイラスト1巻
あの有名すぎる「ダンジョン飯」1巻の表紙ラフイラストのデジタル作画を見ることができました。
九井先生のコメントには「とりあえず色々描いてみて、編集さんとデザイナーさんに選んでもらい、細かな調整をしました(コメント一部抜粋)」とあり、1枚の絵を完成させるのにこれほどのパターンを描いたのかと驚きが隠せません。
大筋が決まった後も、ライオスの顔の向きやレッドドラゴンを描くかどうかなど完成するまでの過程が垣間見えます。
写真をはじめプロフィールが非公開の九井先生・・・きっとものすごく真面目な方なのだろうなと勝手に想像してしまいました。
他にも「竜のかわいい七つの子」のカバー完成までに描かれた原画展示や、今回の『九井諒子展 &「ダンジョン飯」迷宮探索展』メインビジュアルが完成するまでの動画も上映されています。
「竜のかわいい七つの子」カバーラフイラスト
制作現場に想いを馳せたところでチェックしたいのが、九井先生へのインタビュー!
應矢さんが教えてくれた注目ポイントは、作画Q5に対する回答
「魔物食」が美味しく見える理由が隠されているとのことで、読んでみると・・・
作画Q5:『料理について、作画で会心の出来、または苦心されたメニューはありますか?』
九井先生:『自分の料理の絵は気に入ったことはないです。ただ他の人の漫画を読んでいて「美味しそうだ」と思う瞬間は、絵より動きや演出、シチュエーションの影響が大きいなと思います。』
と書いてありました。
「自分の料理の絵を気に入ったことがないなんて・・・先生ご自分にお厳しすぎる」という感想を抱きつつ・・・
「ダンジョン飯」を思い返してみると、たしかに仲間で楽しそうに魔物食を囲んでいるシーンが印象深いです。
そして、センシの調理にコマが割かれているかも!?動きや演出、シチュエーションって大事なんですね。
ひきだしにテラリウム「記号を食べる さんかく」(上)「記号を食べる しかく」(下)
このインタビューを頭に入れて「ひきだしにテラリウム」の『記号を食べる』を読むと、ただの記号が美味しそうに見える理由が解明される!?
続く【アニメ・ダンジョン飯】シスルが不機嫌なのは〇〇だから?九井諒子作品が100倍面白くなる【京都国際マンガミュージアム】九井諒子展 &「ダンジョン飯」迷宮探索展、学芸員さんに聞いてきた【後編】では、京都国際マンガミュージアムでしか買えないオリジナルグッズ、「ローストレッドドラゴン~盗れたて野菜サラダと略奪パンを添えて~」をはじめ京都国際マンガミュージアムで食べられる「魔物食」イメージフードについて紹介していきます。
【九井諒子展&「ダンジョン飯」迷宮探索展】
開催場所:京都国際マンガミュージアム2階ギャラリー1・2・3、館内複数スポット(京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校))
開催期間:2024年7月13日(土)〜10月8日(火)
営業時間:10:00~17:00(最終入館時刻16:30)
入館料:大人1,200円、中高生400円、小学生200円)
※本記事で紹介している商品は数に限りがございます。売り切れの場合はご容赦ください。
九井諒子展 &「ダンジョン飯」迷宮探索展
京都国際マンガミュージアム
©Ryoko Kui
©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会
「KYOTO CMEX」ポータルサイトでは、マンガ・アニメ、映画・映像、ゲーム、クロスメディアの情報を発信する京都発のポータルメディアです。SNSをフォローして掲載情報をチェック!(情報募集)