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【京まふ2025】大垣書店イオンモールKYOTO店へインタビュー!コミック担当者に訊いて分かった”マンガとの出会い”をつくる書店の魅力とは?
- 2025/9/18
- 京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)
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西日本最大級のマンガ・アニメ・ゲームの祭典「京都国際マンガ・アニメフェア」(通称京まふ)が今年も開催されます。
これに先立ち、立命館大学映像学部生は事前プロモーション企画の一環として、大垣書店様の3店舗(イオンモールKYOTO店、京都本店、イオンモール京都桂川店)にて、京まふ出展作品の魅力をアピールするPOPを制作・設置しました。
今回はその取り組みに合わせ、イオンモールKYOTO店のコミック担当者様にご協力いただき、マンガのトレンドの動向や、売り場づくりに対する考え方などのお話を伺いました。
ここからは、実際にお伺いした質問とコミック担当者様のご回答をご紹介します!
Q1:お店の特徴や運営する時に考えていることを教えてください。
A:ここは京都でもかなり大きい書店なのが特徴ですね!蔵書量も多いので、「ここに来たら見つかる」と思ってもらえるのが魅力です。
運営に関しては、お客様にお求めの書籍をお届けできるよう出来る限り完売しないようにすることを大切にしていて、売れ行きから今後何が売れるのか予想して発注しています。お客様が探している本が置いてあって、喜ぶ姿を見ると、こっちも嬉しくなります!
Q2:普段の業務はどんなことをされていますか?
A:主にコミックを担当していて、ネット書籍のEC業務(インターネットを通じて書籍を販売する業務)もしています。
インターネットは何かの影響でバズったりすると、すぐに注文がはいり、店頭よりも本がダイレクトに売れるので、売れ行きや今の人気がすごくわかりやすいです。
ブームが急にくることも多いので、売れ行きを確認して、すぐに発注作業をするようにしています。
Q3: 普段、コミックコーナーを作る際に大事にしていることは何ですか?
A:世の中には知らないだけで本当に色々な本があるんですよ!流行りの作品のコーナーも、もちろん大事なんですけど、それ以外に、書店員として是非、読んで欲しいコミックを、書店員のおすすめコーナーとして置くようにしています。やっぱりどれだけ面白いマンガでも見つけて貰えないと売れないですからね。
Q4: POPやフェアが作品の売れ行きに与える影響について、どのように感じていらっしゃいますか?
A:フェアは特典付きが多いので、特典目当てで、同じ本を買う方が多いです。その分、売り上げも伸びやすいですね。
POPは出版社から沢山送られてくるんですけど、何も考えずにベタベタ貼りすぎると効果が薄れてしまうので、沢山貼るときもコーナーとしてしっかり目立つように考えて貼り、複数枚貼れない場所は厳選して貼るようにしていて、POPが背景に溶け込まないようにすることを意識しています。
Q5: 次に来ると思う漫画はなんですか?
A:雑誌やネットで連載していて、まだ書籍として発売されてない作品はよくチェックしています!例えば『ディグイット』(講談社)というバレーボールの漫画があるんですけど、演出や見せ方が上手で、世界観にすごく引き込まれる作品です。世界バレーも始まるので、その流れで是非売れて欲しいと思っています!
あと、『悪役令嬢の中の人』(一迅社)という作品はアニメ化が決まっているのですが、作画が凄いんです!悪役令嬢ものですが、男性が読んでも面白いと思うので、アニメが始まった是非沢山の人に見てもらいたい作品です。
Q6: 現在の漫画のトレンドを一言でお願いします。
A:今も異世界モノがトレンドだと思っています。色々な出版社が参入してきている影響で、続々と異世界系のタイトルが増えていて、今後も続くと予想しています。
今の世の中って、自分の評価より人の評価を重視する傾向が強いと思うんですよ。食べログ見てからお店に行ってみる!みたいな。マンガも同じで、先がわからずハラハラして読むのではなく、異世界系のタイトルを見ていただくとわかりやすいのですが、タイトルを見れば結末や先がわかる漫画を安心して読みたいという傾向があるのではないかと思っていて、それが人気になった大きな要因の一つだと考えています。
Q7:京まふ出展作品の中で好きな作品はありますか?
A:『シュタインズ・ゲート』や『ハイキュー!!』が好きです!それとゲームが面白かったので『天穂のサクナヒメ』も注目しています!
Q8:最後に、学生に向けてメッセージをお願いします。
A:本が好きなら、ぜひ本屋に来て欲しいです!
私自身、マンガが昔から好きで、このお仕事はアルバイトから始めたのですが、いざ働いてみると自分が知らない本の方が多くて、びっくりしたことを覚えています。お店に来たら知らない本とも出会えますし、きっと本のことがもっと好きになると思います!
今回の取材を通して、自分たちが何気なく見ている書店の本棚には、様々な工夫やこだわり、そして書店員さんの本への情熱が詰まっていることを改めて実感しました。
現在、京まふ出展作品コーナーが大垣書店の各店舗に設置されています。京まふに足を運ばれる予定の方はもちろん、本が好きな方は、ぜひ立ち寄ってみてください。出展作品コーナーや、映像学部生達が制作したPOPを通じて、新たな作品との出会いや、既知の作品の新たな魅力の発見に繋がれば幸いです。
今回取材させていただいたコミック担当の福丸さんです。お写真の掲載は許諾済みです。
ご協力、本当にありがとうございました!
【京まふとは?】
~京都国際マンガ・アニメフェア(通称:京まふ)~
西日本最大級のマンガ・アニメ・ゲームの祭典「京まふ」。人気作品の展示やグッズを販売する60以上の出展ブースや、声優が登壇するステージプログラム、コスプレ、フード・ドリンクなど、今年も見どころ盛りだくさんの内容で開催します。
開催日*2025年9月20日(土)・21日(日)
開催場所*
・[メイン会場] みやこめっせ/ロームシアター京都
9:00~17:00 (21日は16:00まで)※入場は終了の30分前まで
・[第2会場]京都国際マンガミュージアム
10:00~19:00※入場は終了の30分前まで
入場料*公式ホームページをご参照ください
公式HP*https://kyomaf.kyoto/