- Home
- BitSummit, ゲーム
- 【第9回】「A 5th Of BitSummit」に出展した外国人開発者達に直撃インタビュー『Cerulean Moon(セルリアン・ムーン)』のnachobeardに聞いてみた
【第9回】「A 5th Of BitSummit」に出展した外国人開発者達に直撃インタビュー『Cerulean Moon(セルリアン・ムーン)』のnachobeardに聞いてみた
- 2017/7/7
- BitSummit, ゲーム
- BitSummit直撃インタビュー, Cerulean Moon
- 2,537
今回のインタビューは、「A 5th Of BitSummit(以下、ビットサミット)」に『Cerulean Moon(セルリアン・ムーン、以下、CM)』を出展したnachobeard(以下、NB)のnacho(本名非公開)氏へのインタビューです。
CMは、メインキャラクターが”ジャンプできない”プラットフォームゲーム(アクションゲーム)です。キャラが”ジャンプできない”ので、背景をスワイプして移動していきます。スマホ(iOS、Android)、PCに向けて来年の配信を予定しています。直感的でわかりやすいゲーム性ということで、ビットサミットの会場では女性や子供が試遊する姿を見かけた人も多いのではないでしょうか。
―自己紹介をしてもらえますでしょうか?
nacho:スペインのマドリード在住、38才のプログラマー兼デザイナーのnachoです。もう1人のチームメンバー、Anais Maamarはフランス在住です。その他の外部開発者と共にNBを運営しています。NBでは私1人だけが今回のビットサミットに参加しました。
―ビットサミットへ出展された理由はなぜでしょうか?
nacho:日本人のゲーム好きな人々にCMを見せたかったからです。CMの基礎となっているのは私達が子供の頃遊んだプラットフォーム・ゲームで、そのほとんどは日本製でした。ビジュアル面でも日本のゲームから受けた影響はわかると思います。一昔前の日本のプラットフォーム・ゲームを外国人が再構築し、それを日本のプレイヤーに遊んでもらうのは面白いんじゃないか、と思ったのがビットサミット出展の一番の理由でしょうか。数年前からビットサミットの存在も知っていましたし、ビットサミットに自分たちのゲームを展示するというのは個人的な目標でもありました。
―それで日本人プレイヤーたちの反応はどうだったのでしょうか?
nacho:ゲーム中に隠しアイテムとして小判があるのですが、日本のプレイヤーの人達が小判を見つけた時のリアクションが大きくてびっくりしました。私自身、小判がどういうものがよくわかっていないことも関係あるのでしょうが、なぜ小判が日本人プレイヤーにウケたのかがよく理解出来ません。でも、皆さんが喜んでくれたことは嬉しかったですね。
―日本人プレイヤーたちとは上手くコミュニケーション出来ましたか?
nacho:テキストなしでも遊べるゲームなので言葉の壁はそれほど心配していませんでした。会話の手段は英語か、つたない日本語に頼らざるを得ませんでしたが、ゲームという共通の言語があったのでそれほど苦労はしませんでしたよ。
―2日間のビットサミット開催中に何か面白かったことはありましたか?
nacho:近所のブースの開発者達と話をしたり、彼らのゲームで遊んだり、ステージイベントに参加したり出来たのは非常に楽しかったですね。ゲーム開発のコミュニティといった色合いの強いイベントで、参加者が皆とてもポジティブで幸せそうにしていました。自分たちがその一部でいられたことは素晴らしい経験でした。余談ですが、(日本語がわからないので知らない間に)むちゃくちゃ辛いお菓子を食べてしまいました。死ぬかと思うくらい辛かったので2度と食べたくありません(笑)。
―京都の街を観光するだけの時間的余裕はありましたか?
nacho:観光目的で京都に来た人と同じくらいの時間的余裕はありませんでした。でも、街をぶらぶら歩きまわったりはしましたよ。街並みがスペインとは全く違うので散歩するだけでも非常に楽しめました。名前は思い出せませんが、すごく美しい公園があって、その公園の近くのブックオフでセガの湯川さん(湯川元専務のこと)のサイン入りドリームキャストを買いました。スペインでは超レア物です。湯川さんと一緒にスペインに帰国し、彼は今私の部屋の棚に居座っています(笑)。
―一番印象に残った出来事は?
nacho:1975年(私がこの世に誕生する3年前ですね)から任天堂で仕事をしている方と話す機会があり、彼が次から次へと任天堂の関係者を私達のブースに誘導してくれ、CMをプレイしてくれました。とても嬉しかったのと同時に大変光栄な出来事でした。
―ビットサミット2018にも戻ってくる予定でしょうか?
nacho:そうしたいのは山々ですが、個人的な理由から来年はちょっと無理そうです。残念ですけど・・・。
―ありがとうございました。
画像提供:nachobeard
© 2015~2016 nachobeard
「KYOTO CMEX」ポータルサイトでは、マンガ・アニメ、映画・映像、ゲーム、クロスメディアの情報を発信する京都発のポータルメディアです。SNSをフォローして掲載情報をチェック!(情報募集)