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【アニソン&オタ芸で運動!?】京まふオープンステージにも参加する『アニソンフィットネス』運営元のキングレコードへ直撃インタビュー!
- 2017/9/1
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- アニソンフィットネス
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昨年末、キングレコード株式会社と株式会社カヤックの共同新規事業として、”アニソンで世の中を楽しく健康に”をテーマにアニメソングで楽しく健康的に運動する『アニソンフィットネス(通称、A-fit)』が始まりました。9月16日(土)には京まふのオープンステージとして『アニソンフィットネス~A-fit LIVE LESSON in 京まふ~』が予定されています。
京まふのオープンステージでは面白そうな企画が目白押しですが、そもそも『アニソンフィットネス』って何?という素朴な疑問を持っている方も多いかと思います。実際、筆者もそうでしたし。そこで、『アニソンフィットネス』事業を展開するキングレコード株式会社の新規事業準備室所属、木場田宗介氏(以下、木場田氏)を直撃し、詳しい話を色々と聞いてみました。
―『アニソンフィットネス』はどういった経緯で立ちあがった事業なのでしょうか?
木場田氏:どこのレコード会社も同じだと思いますが、CDが売れない今、いわゆるパッケージビジネス(CD・DVDなどのフィジカル商品)以外の売上を創っていかなければなりません。そういった背景もあり、会社が創業85周年を迎えたタイミングで全社員を対象に新規事業案の募集をかけました。色々な企画が出たのですが、単発の事業ではなく、そもそも「ノンパッケージ」でビジネスを創る組織を常設した方が良いのでは?という事になりました。
その新組織の事業第1弾が 『アニソンフィットネス』です。85年以上の自社IP(知的財産)を改めて見渡した時、圧倒的に強かったのがアニソンでした。今やグローバルでも「Anison」という単語がそのままで通じるアニソンを他の形でビジネスにできないかと考えました。ベンチマークとして他のレコード会社を見たときに、ダンスミュージックや洋楽ヒットチャートを使った運動プログラムを創っていたのですが、こういった物って敷居が高いというか、運動強者だったり意識が高い人が参加すると思うんですよね。イケイケと言いますか(笑)。そこにアニソンをはめると、苦手意識のある人たち(運動やそういった雰囲気が苦手)が少しでも参加しやすくなるのかなと。誰もが知っているアニソンだと親近感もありますし。今まで運動と疎遠だった人たちが、アニソンがきっかけで健康になりだしたらみんなハッピーだなと。そういった背景もあり、「アニソンで運動」というキャッチフレーズのもと 『アニソンフィットネス』の事業化に至りました。
―『アニソンフィットネス』ではどういった効果が期待出来るのでしょうか?
木場田氏:ただ楽しいだけでは意味がないのでエビデンスもしっかりと組み立てたいと思い、監修を早稲田大学スポーツ科学学術院助教の枝伸彦さんにお願いしました。例えば、体重70キロの人が60分間実施した場合の平均消費エネルギーは約533.6kcalで、水泳やランニング以上の大きなダイエット効果が期待できます。また、厚生労働省では健康維持や生活習慣病の予防のために一日約8000歩の歩行を推奨しています。歩行動作やステップ動作を多く取り入れた『アニソンフィットネス』60分間での平均歩数は5639歩。 『アニソンフィットネス』を取り入れると、日常的な歩行を含めて1日約7500~9500歩程度の歩数を確保できることになります。こういった、実質的な効果もありますが、なにより「楽しいから運動が続けられる」という部分が一番大事だと思います。
―京まふでは45分のステージですが、アニソンはどういった楽曲を何曲くらい予定されているのでしょうか?
木場田氏:『アニソンフィットネス』のプログラムは現在、「残酷な天使のテーゼ」、「魂のルフラン」、「輪舞-revolution」、「ウィーアー!」、「タッチ」です。これ以外にも色々なジャンルのアニソンが控えています。京まふのステージでは、初披露のプログラムを行おうと思います。今回の楽曲はイベント自体の属性や曲の親和性など踏まえて、楽しんで頂ける自信があります。
―300名程度収容可能な京まふのステージですが、何名程度の参加者を予想していますか?
木場田氏:京まふの開場が朝の9時で、ぼくらのステージが10時からなので、まだそこまでお客さんが入っている時間じゃないと思うのですが、是非朝からフィットネスして体をほぐしてから、京まふを楽しんでほしいですね(笑)。
―京まふでのステージ出演が決まった経緯を教えて頂けますか?
木場田氏:『アニソンフィットネス』について詳しく聞かせてくださいと、KBS京都の方から連絡を頂いたのがきっかけです。当時、TOKYO MXやサンテレビで、 すでに『アニソンフィットネス』のテレビ放送を行っていました。京都自体とアニメとに非常に親和性があると思っていたので、何か一緒に出来ないかなというところから、京まふでのステージのお話を頂きました。
―オタ芸の動きを取り入れていることも特徴ですが、ラジオ体操よりも運動量が多く、ヒップホップダンスやボクササイズほどキツクないのが『アニソンフィットネス』のポジションかと思います。誰でも気軽に出来そうな運動だと思いますが、『アニソンフィットネス』が根付いていくのはどういったところが課題だとお考えですか?
木場田氏:課題と言いますか、今後の方針の話になりますが、先々の目標の1つにアニソンフィットネスの自主興行化があります。そもそも運動しない方や、運動に苦手意識のある方は、スポーツジムやフィットネスクラブにまず行かないですよね。足を運ぶこと自体ハードルが高いと言いますか。そんな中、ぼくらは月に1回池袋のニコニコ本社で、参加無料・予約不要のアニソンフィットネスイベントを行っています。1月からスタートして、ニコニコ生放送も使っていますので、多い時は大体1万5000人の方が見てくださっていますね。1時間の枠で、1つの楽曲を”イントロ・Aメロ・Bメロ・サビ”という風に分解して、ラストに1曲通して踊ります。さらに現在週1回、渋谷のBEASTARというダンススタジオでレギュラーレッスンを30分間行っています。こういった形で、まず運動に苦手意識のある人たちが参加できる「場所とイベント」をセットで、自分たちで創っています。いきなりジムやクラブに導入して、「“そこへ来てください”というのは順序が違うのかな」と。こういった自主イベント展開以外にも、世界コスプレサミット、専門学校オープンキャンパス、AFAジャカルタ、肉フェス、アニサマ、ドラゴンボールランといった、国とジャンルを超えて様々なイベントにお声がけ頂いています。こういった実績をもって、企業や行政への健康出張プログラムとして利用して頂いたり、いま行なっている自主イベントを大きくして、数千人キャパの会場で行なったりすることで、ジムやクラブにも落とし込む事ができるのかなと考えています。ですので、まずは同時多発でアニソンフィットネスが、国内外ジャンル問わず様々なイベントで「またやってる!」と言われるような状況を作り、それが自然派生してジムや学校の授業などにも広がれば嬉しいですね。
―どうもありがとうございました。
「目覚ましかわりに朝一でひと汗かいてコンディション整えてから京まふ初日を楽しみたい!」というのであれば、『アニソンフィットネス』はうってつけではないでしょうか。京まふのオープンステージ『アニソンフィットネス~A-fit LIVE LESSON in 京まふ~』は、9月16日(土)10:00~10:45に予定されています。木場田氏によれば、「初披露のプログラムを行おうと思います」とのことなので、そちらも楽しみですね。興味のある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。
出演者プロフィール
たかはしごう:東京音楽大学声楽科卒業。フィットネスの振り付け・アレンジ・監修も担当する現役インストラクター。新世紀エヴァンゲリオン主題歌「残酷な天使のテーゼ」を歌唱する高橋洋子の実弟でもあり、声優アーチスト・アニメソングの作曲・編曲から演奏まで幅広くこなすマルチプレイヤーとして活躍している。3才からジャズダンス、クラシック、ストリート、ブレイクダンスを、17才からタップダンスを始める。パパイヤ鈴木氏、長谷川悦子氏、川崎悦子氏、井上トキ子氏からダンス&エアロビクスを教わる。その後、井上トキ子氏の勧めで、インストラクターの試験を受け合格。2007年4月よりスポーツジムでインストラクターデビューし現在に至る。
高田憂希:3月16日生まれ。マウスプロモーション所属。主な出演作は、アニメ『NEW GAME!』(涼風青葉)、『小林さんちのメイドラゴン』(エルマ)、『アイカツ!』(黒沢凛)、ゲーム『Tokyo 7th シスターズ』(天堂寺ムスビ)、『アイドルマスター シンデレラガールズ』(依田芳乃)ほか、幅広いジャンルで活躍中の若手声優。
ニコニコ超会議2017「アニソンフィットネス×踊ってみた」の様子
© KING RECORD CO.,LTD.
画像
キングレコード株式会社提供
出展
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000014692.html
https://kyomaf.kyoto/stage/open_stage/
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