2017年4月から放送のオリジナルTVアニメ『月がきれい』。
このアニメは埼玉県川越市を舞台にした作品ですが、第4話、修学旅行に行く回で京都の街がたくさん登場します。その京都の聖地をご紹介する記事の後編。
前編では、京都駅・清水寺・地主神社・八坂神社と、観光都市京都の中でもかなり有名なスポットをご紹介しました。しかし、このアニメに登場するのは、そんな観光名所ばかりではありません。
例えば、大丸京都店。
主人公小太郎とヒロイン茜の待ち合わせ場所として登場します。
小太郎と茜は大丸前(作中では「土井丸百貨店前」)待ち合わせ…と決めますが、舞台となっている大丸京都店は4つの通りに面しているため、小太郎と茜もすれ違い、落ち合うことができませんでした。
茜が待っていたのは、正面入口の四条通り側。
ですが、この入口とちょうど反対にある錦小路通り側にも大きな入口があり、小太郎はまずそちらに向かいます。携帯電話を先生に没収されたせいで連絡が取りあえない二人は、なかなか落ち合うことができません…。
「大丸前で」と約束したならば筆者は四条通側の入口を想像してしまうのですが、どちらも人で賑わう通りに面しているだけに、このすれ違いはとてもリアルで、まだ付き合っていないけれど意識し合っている二人の距離感がよく表れている気がしました。
作中には、高倉通り側の姿も登場します。
大丸の錦小路通り側の入口周辺から東を向くと見えるのが、この景色。
京の台所『錦市場』。観光スポットとしても近年賑わっていますが、この場所も登場しました。
携帯電話が手元になく茜と連絡が取れない小太郎は、茜の友人に携帯電話を借りて連絡を取ろうとします。そのシーンが、まさにこの場所。錦市場の西の端に当たります。お店の名前も…ニアピン!(笑)
そして、ようやく合流できた小太郎と茜が二人きりで話すシーン。二人の関係を変えることになる会話が繰り広げられる、とても重要なシーンです。その場所が、本能寺。
アニメでは、雨が降っていました。
本能寺は織田信長が明智光秀に襲われ自害した場所ですが、その際に焼失したため、現在は当時と場所を変えて寺町御池に位置しています。
やっと会うことができた二人。茜は抱えていた想いを小太郎にぶつけます。「好き」という言葉を使うことなく、告白の返事をするシーンは、今思い出しても胸が締め付けられる名場面…。雨宿りをしたあの場所も本能寺境内です。
珍しいアーチ型の石のベンチが目印です。
TVアニメ『月がきれい』には京都の観光名所がいくつも登場しますが、小太郎と茜が落ち合うために街中を歩きまわるので、普段京都の人間がよく通る場所もたくさん描かれています。今回ご紹介したスポットは、中学生の修学旅行の自由行動で動ける範囲にすべて位置しています。実際に巡ってみると、二人がたどった場所の距離感覚が肌で感じられるのでオススメです。
TVアニメ『月がきれい』HP:https://tsukigakirei.jp/
©2017「月がきれい」製作委員会
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