- Home
- クリエイター支援情報, ニュース, 新型コロナウイルス対策, 映画・映像
- 【映画・映像分野クリエイター支援】京都出町柳の『出町座』、「今は集うことができないけれど、近い未来、またここに集ってもらいたい。また集いたい。」という願いを込めて、「出町座未来券」を発行!
【映画・映像分野クリエイター支援】京都出町柳の『出町座』、「今は集うことができないけれど、近い未来、またここに集ってもらいたい。また集いたい。」という願いを込めて、「出町座未来券」を発行!
- 2020/4/7
- クリエイター支援情報, ニュース, 新型コロナウイルス対策, 映画・映像
- 1,527
京都市上京区の出町桝形商店街に店を構える文化の複合施設「出町座」は、「出町座未来券」と題した先売り券の販売を始めました。券種は主に3種類(映画鑑賞券、書籍購入券、カフェ利用券)で、15種類の組み合わせが用意されています。「いまはお誘いできない。けれども未来に、またここに集ってもらいたい。」という願いを込めて、有効期限は2021年末までとしています。価格は1,300円から。クラウドファンディングプラットフォーム「MOTION GALLERY」にて購入申込みが可能です。
*
4月あたまの現状で、出町座の状況は、普段のご来場数、収益から比較しておよそ7割減の状況です。3月上旬から徐々に影響が見えはじめ、下旬に一気に下降しました。それも当然のことです。感染症の広がりは収束の様相が一向に見えないどころか、ますます拡大しているからです。通常この規模の店舗はこの状態が3ヶ月続くと、どうにもならなくなります。つまり閉館を余儀なくされます。「いつになれば開放される」ということが今は誰にも言えず、分からない状態です。そしてすぐに状況が好転することは、おそらくないでしょう。やむを得ず一時的に休館しなければならないこともあると想定しています。たとえば土日休館し、平日のみかろうじて営業するとか。そうして徐々に衰弱していく過程にいます。これは今、どの地域のどの店舗さまも同じだと思います。それをみんなで乗り越えるために、公的な補償や支援が急務であることは、もはや疑いのないことです。ですが現状、公的な対応を望んで耐えられる状態ではないと見ています。出町座の最たる特質である、不特定多数の人が行き交い、出会える場所であるということが今、人を危険に晒す可能性がある。そのことが、悲しく悔しい思いです。これから上映する作品も、予定をすべて覆され、選択肢はどんどん狭められています。いつもなら数々のスペシャルを畳み掛けるゴールデンウィークも、数日先ですらまったくの暗闇である今、何も仕込むことができません。まさに手足をもがれた蟹のようです。
このような“ほぼ詰み”の状態ですが、「参りました」と言うわけにはいきません。なぜならわたしたちは知っています。この場所を好きでいてくれる方がいることを。有形無形で支えてくださっている方がいることを。「今は家から出られないけど、霧が晴れたら必ず行くよ」と言ってくださる方がいるのです。そしてこの場所は、まだまだ歩みを始めたばかりです。やれること、やりたいことはまだまだほとんど、これからです。だからこそ、自力で出来ることはやり尽くしたいのです。
「首が飛んでも、あ、動いてみせらぁ〜!」居残り佐平次(『幕末太陽傳』)
と変なノリも出てきてしまいますが(すみません、気は確かです)、状況は大変深刻ではありつつも、気分と思考はポジティブに向かいたいと強く思います。あぁ〜『幕末太陽傳』上映したくなってきたなぁ。あと、ここを乗り切ったら『風の谷のナウシカ』上映したいです。ほんとに、切実に。ね?だから全然諦めてませんから。
*
「KYOTO CMEX」ポータルサイトでは、マンガ・アニメ、映画・映像、ゲーム、クロスメディアの情報を発信する京都発のポータルメディアです。SNSをフォローして掲載情報をチェック!(情報募集)