京都発:マンガ・アニメ、映画・映像、ゲーム、クロスメディアのポータルメディア

京まふやBitSummitだけじゃない!? みやこめっせで開催されたスタートアップイベント「IVS2026」【現地レポート】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

京都には、ゲーム、マンガ・アニメ、映画、そして伝統文化や観光など、多様なコンテンツが交差しています。そんな京都に、国内外から新しいサービスや技術、ビジネスに挑戦する人たちが集まるイベントがあります。スタートアップカンファレンス「IVS」といい、2026年7月1日~3日の日程で開催されました。

「スタートアップカンファレンス」と聞くと、少しビジネス寄りで、専門的なイベントのように感じる方もいるかもしれません。しかし実際の会場には、起業家や投資家だけでなく、企業、学生、研究者、クリエイターなど、さまざまな立場の人が集まります。

この記事では、京まふやBitSummitでおなじみのみやこめっせが普段とは少し違う熱を帯びた3日間、「IVS 2026」の様子を取材しました。

IVSとは?

KYOTO CMEXの読者の皆さんにとっては、あまり聞き馴染みのない名前かもしれません。IVSは、2007年に始まった国内最大規模のスタートアップカンファレンスです。2026年は「Japan is Back」をテーマに、京都市内の複数会場で開催され、みやこめっせ、ホテルオークラ京都、ロームシアター京都などを舞台に、展示、トークセッション、ピッチイベントなどが行われます。

スタートアップとは、新しい技術やアイデアをもとに、これまでにないサービスや事業を生み出そうとする企業やチームのことを言います。いわゆる起業家、ベンチャー企業といった人たちです。IVSは、そうした挑戦者たちが出会い、語り合う場を提供することで、次の展開を応援するイベントです。

京都市や京まふも関わっています!

KYOTO CMEXの母体である京都市や、公式イベントである京まふも、出展したり、ピッチイベントを支援したりすることでIVSをサポートしています。特に京まふは「太秦NINJA PITCH 2026」というイベントの運営を担当しました。

ピッチイベントとは、起業家やスタートアップ企業が自身のビジネスアイデアやサービスを制限時間内で発表し、投資家や審査員がその革新性や将来性を評価し、競い合うイベントのことです。一般的には投資を受けられることに繋がることが多いですが、「太秦NINJA PITCH 2026」ではなんと賞金100万円のほか、京都府と京都市の支援を受けることができます。

このように、IVSは若手や新しい事業が羽ばたくために様々な角度から支援を行っており、これがきっかけで多くのビジネスが産声をあげています。

「KYOTO ZONE」京都に特化したコーナーが設置

みやこめっせの会場には、「KYOTO ZONE」という一角が設置されました。ここでは、「実利」をテーマに、京都を代表する企業、大学、金融機関が集い、京都がディープテック拠点であることを発信するエリアとなっています。

京都市はこちらのゾーンにブースを出し、市が実施している様々な施策を紹介しました。KYOTO CMEXのようなコンテンツ産業や伝統産業だけでなく、新しいビジネスの発信地としても、京都市の存在感がますます大きくなってほしいと感じました。東京への集中が続く中で、全国のビジネスパーソンが一堂に会するIVSが京都にで開催されることは、大変重要だと感じました。

また、「KYOTO STAGE」というステージが併設され、様々なトークショーやディスカッションが行われたほか、先述の「太秦NINJA PITCH 2026」もここで開催されました。

シールを貼って自分の立場をアピール

筆者がIVSでお気に入りなのは、参加者が首からぶら下げるパスに自らの属性を表示しておけるところです。大規模な展示会イベントでは、誰が誰だか分からなくなってしまうことが多いですが、パスにシールを貼ることで、所属と名前、そして属性を表すことができます。

こういうの、京まふやBitSummitにもあればいいなぁと筆者は思いました。例えば、京まふだと「萌えアニメ好き」とか、「地下鉄に乗るっファン」、BitSummitだと「アクションゲーム開発者」など、自分の特徴を具体的にアピールできるツールがあれば、会場内での交流がもっと容易に、そして盛んになるのではないでしょうか。他のイベントから学ぶこともたくさんあります。

みやこめっせ以外でも! 特化したサイドイベントが魅力的

特にBitSummitはB2Bの側面を備えるイベントで、その点ではIVSと似ています。会場には商談ブースが設置されましたが、IVS独自の魅力としては3日間の会期中に京都市内のあちこちで開催される「サイドイベント」ではないでしょうか。

せっかく3日の会期があるのだから、みやこめっせだけではなく他の場所も使って、何かに特化したイベントをやろうという試みです。こちらは登録すれば誰でも開催可能で、運営のチェックを得られれば、「オフィシャルサイドイベント」として、Webサイトにも掲載してもらえます。より専門的な内容を、開放的な雰囲気の中で議論できるのが特徴です。オフィシャルサイドイベント一覧はこちら。

若手クリエイターの参加者を取材

今年のIVSのブースに立った若手クリエイターは、どのような気持ちでIVSに参加していたのでしょうか? 今回は、起業家でAIエンジニアの、ProtoductAI株式会社代表、宇野慎一郎さんに話を伺うことができました。

彼は同志社大学在学中に生成AIに関するサークル「同志社AI研究会」を立ち上げた後、仲間と共にAIを使ったアプリ開発の事業を行う会社を立ち上げました。現在、たった2日で開発したという「Miica」というアプリケーションを展開しています。

今回は、自分の会社ではなく、知り合いの企業のお手伝いとして参加した宇野さん。「普通にIVSに出展すると高額なので、大きな会社をお手伝いさせてもらいながら自分の会社やサービスを宣伝できるので助かります」と語ります。様々な分野のプロフェッショナルが集まるのは貴重な機会。自社のサービスが別の分野のプロの人に広がる機械でもあり、IVSはマッチングイベントとしても大切な役割を果たしています。

今回宇野さんがお手伝いしていたのは「RevenueCat」という決済サービスです。「Miica」にも組み込まれているソリューションで、課金の管理を効率化できるサービスです。宇野さんは当日、Tシャツなどのノベルティを配り、多くの人々と交流し、広報活動に勤しんでいました。現在、世界最大級のモバイルハッカソン「Shipaton 2026」の参加者を募集中とのことなので、興味がある方はチェックしてみてください。

まとめ

IVSは、スタートアップや企業、投資家が集まるビジネスイベントですが、会場には新しい技術やサービスに挑戦する人たちの熱気がありました。京まふやBitSummitでおなじみのみやこめっせが、今回は新しいビジネスや交流が生まれる場になっていたのも印象的です。

コンテンツ産業とスタートアップは、一見離れているように見えて、実は新しい表現や体験づくりという点でつながっています。京都で生まれるこうした挑戦が、これからのクリエイティブの未来につながっていくことを期待したいです。

IVS2026

会期 2026年7月1日(水)〜3日(金)
場所 京都市勧業館「みやこめっせ」、ホテルオークラ京都、ロームシアター京都 他
主催 IVS KYOTO実行委員会 (Headline Japan / 京都府 / 京都市)
公式ホームページ https://www.ivs.events/
公式SNS https://x.com/IVS_Official

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

雨森 / ame-moriライター

投稿者プロフィール

京都歴24年目。KYOTO CMEXの一員として、地元目線からのディープな情報を発信。写真も自分で撮っています。 I've been living in Kyoto for 24 years. As a member of KYOTO CMEX, I offer authentic information of local contents. Besides taking a photo is my hobby :D

この著者の最新の記事

ピックアップ記事

【京まふ2026】和紙を使ったミニうちわ作りを体験してきました!【伝統工芸】

【推し活で京都遠征】推しと一緒にぬい撮り・買い物・観光を1日でやりたい!京都がオタクに優しい街なのか検証

【京まふ2026】ラジオ大阪ブースで、声の世界の奥深さを知る

【京まふ2026】Let’s 推し畳作り体験✨

【京まふ2026】アニメをきっかけに地方へ!「アニメ&まんが聖地EXPO」ブース

【京まふ2026】ytv animation ブースに行ってきました!!

【京まふ2026】 平安神宮 絵馬奉納コーナーにおこしやす大使の梶裕貴さんが来てくださいました!

【京まふ2026】《入社確約》京都芸術大学さんのブースで就職面接してきました…!

【京まふ2026】15回目を迎える関西最大規模のマンガ、アニメ総合イベントは秋クール開始直前で大盛況

【京まふ2026】京都コンピュータ学院を取材!! 本格的な液タブ体験がここで!!

【京まふ2026】京まふカフェスタンドに行ってきた!

【京まふ2026】キモノ塗り絵体験ブースにおじゃましてきました‼︎

【京まふ2026】KBS京都ブースを取材してきました!!

【京まふ2026】アニメ『MAO』グッズを展開!ツカモト市田株式会社さんのブースへお邪魔してきました!

【京まふ2026】「ガイナックス京都」さんのブースで描いて遊んできました!!

全て表示

2026年度の人気記事

【公式イベント情報】京都にて開催される国内最大級のインディーゲームイベント「BitSummit PUNCH」スポンサー企業様・企業出展を公開!併せて、チケット販売情報のお知らせ(開催期間:2026/5/22~5/24)

【観覧無料】『響け!ユーフォニアム』の聖地・京都駅ビルでTRUE主題歌ミニライブ&特典会が開催!(開催日:2026/4/29)

【京都開催】ホロライブ全国巡回ポップアップ「hololive BASE on Tour! 2026 Duet Stage!」が7月にイオンモールKYOTOへ上陸!(開催期間:2026/7/24~8/16)

【2026年版】京都現地民オタクが教える! 京都に来たら絶対行きたいアニメ・マンガ・サブカル系ショップを詳しく紹介!

【公式イベント情報】京都発マンガ・アニメの祭典『京まふ2026』9月に開催決定!メインビジュアルや豪華「おこしやす大使」就任情報を公開中!(開催期間:2026/9/19~20)

全て表示

人気記事ランキング

ついに鶴丸がやってくる!聖地・藤森神社での太刀「鶴丸」(写し)の奉納・展示がまもなくスタート!

京都でアニメショップ巡り!京都観光でおすすめのサブカルチャーショップガイド

京都通になれる!?TVアニメ『京都寺町三条のホームズ』聖地巡礼

10月6日までイベント開催中!【鬼滅の刃 京ノ御仕事】東映太秦映画村でのコラボをご紹介!

寺町三条のホームズ原作者、望月麻衣先生独占インタビュー&聖地巡礼!

「孤独のグルメ」原作者:久住昌之氏、「FFシリーズ」生みの親:坂口博信氏が登壇するセミナー、京都で開催!【10/16・30、参加費無料】

平安貴族は〇〇を見せない?若者の服は〇色!?「光る君へ」マンガ「あさきゆめみし」が100倍面白くなる!京都文化博物館【紫式部と『源氏物語』】学芸員さんに話を聞いてきたパート2

祝10周年!新作もイベントも動き出す!? 『有頂天家族』アニメ放送10周年イベントアイデアソン イベントレポート

京都通になれる!?TVアニメ『京都寺町三条のホームズ』聖地巡礼 その2

アニメ『有頂天家族』の聖地としても有名な京都の下鴨神社でみたらし祭開催中【07/30まで!】

全て表示

カテゴリ一覧

種類別カテゴリ

ジャンル別カテゴリ

年別記事一覧

ページ上部へ戻る