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【潜入】ビジネスデーで何してる?BitSummitがインディーゲーム界最強のB2Bプラットフォームである理由をレポート【BitSummit PUNCH】

日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit」が、2026年はさらなる進化を遂げ、5月22日から24日までの3日間、「BitSummit PUNCH」としてついに開催されました。KYOTO CMEXは本イベントの共催団体として、京都の地から世界へ向けて放たれるクリエイティブの熱量を追い続けています。
イベントの1日目は「ビジネスデー」として設定されています。一般の参加者は入れず、出展者と事前にビジネスチケットを購入した人のみが入場できる、少し特別な一日となっています。この日は、どのようなことが行われており、インディーゲームでのビジネスを検討している方々にとって、どのような価値があるのでしょうか。この記事では、BitSummit PUNCHの初日のビジネスデーに潜入し、インディーゲームのB2Bの現場の様子をリポートします。
インディーゲーム界のB2Bの現場を支えるBitSummit
KYOTO CMEXはイベントの共催団体として、事前に運営にインタビューなどを行ってきました。なぜBitSummitが世界最大級のインディーゲームイベントになれたのかなど、イベントの内情について知りたい方はぜひ他の記事も参考にしてください。
【運営インタビュー】BitSummit PUNCH直前! 来場者数5万人超の衝撃。急成長するBitSummitの鍵は、BtoBと距離感にあり?
ビジネスチケットを購入した瞬間からBitSummitは始まる

Meet to Match に事前登録
会場で対面開催が行われる5月22日になる前から、BitSummitは既に始まっています。ビジネスチケットを購入すると、Meet to Match(M2M)と呼ばれる、オンライン上でのマッチングシステムにログインできるようになります。
M2Mは、出展者やビジネスチケットを購入した人、メディアなどの、ビジネス目的の参加者が登録し、使用できます。 国内外問わず、インディーゲームが集まる場としてメディアへのPR、B2Bを強化する内容となっており、 各出展者の方々とのコミュニケーション、ビジネスマッチングやPRへと繋げることが可能です。
それぞれの参加者が事前に所属や連絡先、自らの強みなどを登録しておくことで、当日までにコンタクトを取ることが容易になります。また、会場の地下には商談スペースが用意されています。スペースの場所を予約して当日に面談や、取材を行うことが可能となっています。気になる出展者と事前にアポイントを取ることで、スムーズにビジネスを進めることができます。
当日は会場で商談を

ビジネスデーの22日の午後は、一時はほとんど満席になるほどの盛況ぶりでした。パブリッシャーと開発者など、ゲームのステイクホルダーがさまざまな商談を進めていました。会場は外国人の方が多いのではないかと思うほどですが、通訳の方が常駐しているので安心です。
ただ、筆者が取材をしていると、「小規模なチームで参加している場合、責任者がブースの持ち場を離れられず、せっかくの招待に応じられないと」いった声も見受けられました。また、知っていたものの使い方が分からなかったという話も多く聞かれ、M2Mはたくさんのメリットがある反面、運用方法にはさらなる改善が期待されます。
出展者のRice Gamesを取材

今回は、ブロンズスポンサーとしてBitSummitに参加した「Rice Games」より、代表のジュリアン・ライス(Julian Rice)さんにお話を伺うことができました。ライスさんはJRPG『SHUJINKOU』というゲームを開発しており、今回のブースには、既存の作品と、その続編を持ってきたそうです。
ライスさんは、BitSummitに今回初めて参加。しかも、スポンサーという形での出展を選びました。初出展のきっかけについて、「まずは僕の会社を知ってもらいたいという想いです」と、熱が入ります。今回に間に合わせるため最近は残業続きだったそうですが、疲れの色を見せずに対応してくれ、ゲームに対する強い情熱が伝わってきました。

「開発は僕一人でやっていて、アートのチームと協力してやっています。あとは、キャラクターに声をつけたいですね。色々なきっかけで弊社のゲームを好きになってほしいと思っています」とライスさん。ブースには試遊機やノベルティが設置され、参加者たちがゲームの世界観に触れていました。
実は、今回の取材もライスさんから事前にメールをいただいていたことがきっかけでした。認知拡大のためには、メディアの存在が欠かせません。BitSummitはメディアパートナーの企業も多数参加しており、取材の機会を探すべく、アンテナを張っています。BitSummitは直接的な商取引だけではなく、多くの人に自社の存在を知ってもらう機会にもなっています。
全部のゲームが試遊できる!

その他にも、「パブリックデーではより多くのお客さんが試遊してくださると思うので、反応やデータ集めは2日目以降にできる点がいいですね。ビジネスデーは認知度向上と、販路拡大に集中できるのでありがたいです」と語るディベロッパーもいました。ビジネスデーの日の会場では名刺交換が活発に行われ、出展者と参加者の両方が目的に沿った成果を得られていたようです。
BitSummitに出展する理由は企業によって三者三様ですが、共通していたのはどんな参加者に対しても「自社のゲームを触ってもらうこと」。PCやゲーム機をブース置いて、腰を据えてじっくり話ができるのは、BitSummitの比類ない強みだと言えるでしょう。
ステージ企画もビジネスパーソン必見の内容が盛りだくさん

ビジネスデーの日も様々な催しが行われています。特にB2Bや開発のノウハウ、マネジメントに関連するトピックの講演が多く設定されているのが特徴です。様々な場面の第一線で活躍する方々をスピーカとして招き、ここでしかできない貴重な話を聞き、交流することができます。
筆者が取材をした時間帯は「韓国コンテンツ振興院(KOCCA)の支援を受けた優秀なインディーゲーム10社のうち、4社がステージに登壇し、みなさまに韓国インディーゲームをご紹介!」と題して、韓国のシーンの具体例が紹介されていました。さすがBitSummit、国際色豊かなイベントです。
アフターパーティー

ビジネスデーの参加者限定で開催されるアフターパーティーも必見です。1日目の日程終了後に開催され、軽食やアルコールが提供されます。こちらは、さらにクローズドな空間で参加者同士の交流を楽しむことができるパーティーとなっています。昼間の展示と異なって偶然の出会いが起こるのが特徴で、腹を割った話に発展することが期待できます。
会場は午後8時まで開いているので、BitSummitが終わった後も京都の街に足を伸ばし、二次会などに行くことも可能です。
BitSummitの知られざる一面

熱気あふれる一般公開日の盛り上がりばかりが注目されがちなBitSummitですが、その舞台裏にあるビジネスデーには、インディーゲームが世界へと羽ばたくための緻密な戦略と、熱い交渉のドラマが凝縮されていました。
ゲームの試遊はもちろんですが、事前マッチングシステム「Meet to Match」を活用したアプローチや、メディアを巻き込んだ認知拡大、そして夜のアフターパーティに至るまで……BitSummitには、インディーゲームがビジネスとして成功するための環境が用意されていると感じることができました。小規模開発ゆえの運用の難しさといった今後の伸び代も見えつつも、国内外のステイクホルダーがこれほど密に、かつフラットに繋がれる環境は他に類を見ません。
京都から世界へ。この特別な3日間の初日に蒔かれたビジネスの種が、今後どのような大作やヒット作として花開くのでしょうか。


