京都通になれる!?TVアニメ『京都寺町三条のホームズ』聖地巡礼 その7
- 2018/10/19
- マンガ・アニメ
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望月麻衣によるミステリー小説『京都寺町三条のホームズ』。
寺町三条商店街にたたずむ骨董品屋「蔵」。店主の息子・家頭清貴は、物の価値を見分ける目と、鋭い勘を持っていることから「ホームズ」と呼ばれています。そんな清貴とひょんなことから知り合い、「蔵」でアルバイトをすることになった女子高生・真城葵。二人は、店に持ち込まれる骨董品にまつわる依頼を、次々に解決していきます。京都の街を舞台に繰り広げられるこの小説のコミカライズを原作に、2018年7月TVアニメ化されました。
アニメに登場する京都の風景を、TV放送を追いかける形で紹介してきましたが、この連載記事もこれが最終回です!
第11話は、バレンタインのお話でした。
作家・相笠くりすの朗読会に招待された清貴と葵。二人が向かったのは、京都市左京区の吉田山の麓にある「吉田山荘」です。昭和初期に東伏見宮別邸として建てられた吉田山荘は、日本建築の高い技術を使った建築物です。しかし、和の様式だけでなくステンドグラスも効果的に用いられ、和と洋が融合した独自の情緒を生み出しています。吉田山荘は、登録有形文化財に認定されています。朗読会の会場となったのは、吉田山荘の敷地内にあるカフェ真古館。その朗読会で、清貴は相笠くりす自殺未遂事件の真相を解明してほしいと頼まれるのでした。
第12話。
季節は3月。鷹峯にある利休の祖父の屋敷で、斉藤家の後継者を決める試験が行われました。利休の父、左京の力添えをするために清貴と葵も屋敷に向かいます。「斉藤家にふさわしい者ではなく、斉藤家を理解している者を後継者に」という祖父の試験に、左京と清貴、利休と葵がペアを組み挑みました。試験には、円生も登場し波乱の展開を迎えます。
最終話のラストで、清貴と葵が出会ってから2度目の春を迎えます。全12話のアニメシリーズで、春夏秋冬すべての季節の京都が描かれていました。「清貴と一緒に綺麗なものを愛でる時を大切にしたい」と語る葵でしたが、作品に描かれていた京都の風景も、その季節の京都を代表する美しい景色ばかり…。視聴者の私たちも「綺麗なもの」「美しい景色」を一緒に体感できる作品でした。取材は放送にあわせて夏に行いましたが、ぜひ、作品に登場した季節に、同じ場所へ出向いてみてください。
©望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS
©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会
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