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【京まふ2022】京都アニものづくりAWARD 2022の様子です!
- 2022/11/30
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- 京まふ, 京都国際マンガ・アニメフェア
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9月17日(土)に京まふのみやこめっせステージにおいて「京都アニものづくりAWARD2022 表彰式」が開催されました。私たちも会場にて参加させていただきました!
最初に、皆さん「アニものづくりAWARD」はご存知でしょうか?「アニものづくりAWARD」とは、アニメ業界と異業種の一般企業・団体とのさらなるビジネス活性化を目指して、優れた広告映像やコラボ商品、プロモーション、事業などを表彰する、日本初かつ日本唯一のアワードです。2017年から始まったこの祭典は、今年で5度目の開催になります。
公式HPはこちら!https://animono.jp/2022award.php
表彰式では7つに分かれた部門の金・銀・銅賞と総合グランプリが発表されます。昨年度の総合グランプリに輝いた株式会社ロッテの『心予報(“Eve×ガーナ”「ピンクバレンタイン」コラボレーションムービー)』は現在YouTubeで6000万回以上再生されているそう!年々アワードへの注目度が上がりどんどん盛り上がっています。
では「京都アニものづくりAWARD2022 表彰式」のレポートをお届けします!
今年度は声優の内田真礼さんとエンタメコンテンツプロデューサーの福原慶匡さんがゲストとして、特別選考委員の林龍太郎さんと三崎智子さんがMCとして登壇!103のノミネート作品の中から7つの部門(地方創生部門、アニメーションCM部門、オリジナルコンテンツ部門、クラフトデザイン部門、テクノロジー・イノベーション部門、コンテンツコラボ部門、インターナショナル部門)と2つの特別賞(NFT特別賞、丸山正雄賞)、総合グランプリに分けて表彰されました。受賞作品とMCやゲストの方々のコメントを紹介します。
<地方創生部門>
地域の産業振興などの地方創生を主な目的とした、アニメ・マンガ・キャラクターを活用した企業・団体・自治体などによる取り組みが対象とされています。地域活性化に寄与した28作品が日本全国から集まりました!
金賞:日清食品/カップヌードル 氷見カレー ビッグ『「富山のスター 八村塁」篇』
公式Twitter https://twitter.com/cupnoodle_jp/status/
(林さん)説明するよりとにかく見てほしい作品!八村さんの「僕の商品を作ってほしい」という言葉から始まった企画です。富山のテレビ局とコラボし、地元の慣れしたしんだ映像に八村さんが出てくるというのが面白い。
銀賞:日本財団/一般社団法人日本昔ばなし協会『海の民話のまちプロジェクト2021』
海にまつわる民話を次世代の子供たちに伝えたいという想いから作られています。
銅賞:佐賀県『佐賀海苔主役祭り』
(林さん)佐賀県は海苔の生産量が日本一!引き立て役になりがちな海苔を主役とし、他の都道府県の有名な特産品とコラボしたアニメです。声優を梶裕貴さんや石川由依さんが務めておりとても豪華です。
<アニメーションCM部門>
TVやWEBなどで公開された、アニメーション技法で制作された動画広告作品が対象であり、本年度は12作品がノミネートされました。
金賞:サントリーホールディングス株式会社『ほろよい飲んで、なにしよう?』
(林さん)曲が懐かしい!コロナ渦により注目されるようになったひとり飲みの、寂しいというイメージを払拭するためにポップにデザインされています。
https://www.youtube.com/watch?v=-M4o5oI2d2o
銀賞:日本弁護士連合会『「偉人が駆け込む法律相談所」シリーズ』
若い方にももっと法律相談の機会を持ってほしい、という想いから作られています。
(林さん)飽きないように作られているのが素晴らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=e1ebzJPE18c
銅賞:難聴の子を持つ家族会 そらいろ『なんちょうなんなん』
(林さん)難聴を抱えている人は10人に1人の割合でいます。補聴器があるからといって何不自由なく過ごすことができるというわけではありません。どうやってコミュニケーションを取るべきかを伝えるために作られたそうです。
(内田さん)気づくことや、優しい心を持つとハッピーになれると思うので、私もこれからそうしたいです。タッチも可愛くて受け取りやすい映像ですね。
<オリジナルコンテンツ部門>
企業による自社キャラクターやオリジナルコンテンツ(キャラクターを用いた映像、声優による各種コンテンツ、読みもの等)を活用し、商品・サービス開発および広告プロモーションを行ったものが対象とされています。本年度は14作品がノミネートされました。
金賞:難聴の子を持つ家族会 そらいろ『なんちょうなんなん』
銀賞:日本弁護士連合会『「偉人が駆け込む法律相談所」シリーズ』
銅賞:京セラ株式会社『オリジナルアニメ「あなたを一言で表してください」の質問が苦手だ。』
テクノロジーが大きく進歩した少し未来を舞台とし、将来に不安を感じる就活生に寄り添いたいという想いが込められたアニメーションです。
<クラフトデザイン部門>
アニメ、マンガ、キャラクターなどを活用した企業の商品、伝統工芸とのコラボレーション商品、ノベルティグッズ等において優れたクラフトデザインであったものが対象とされています。本年度は7作品がノミネートされました。
金賞:キャラディショナルトイ/大石天狗堂『キャラディショナルトイ 進撃の巨人 オリジナル花札』
単なるグッズの枠を超えて、伝統工芸の方法で作られています。伝統工芸を若い方に伝えるために作られています。
公式HP https://charaditional-toy.myshopify.com
銀賞:森永製菓株式会社『板チョコアイス「背表紙パッケージ」』
箱の側面に背表紙がデザインされています。今年は呪術廻戦とコラボされました。陳列するとまるで本棚のよう!
銅賞:中国茶カフェ甘露『羅小黒戦記コラボ焼き菓子「螺旋酥礼盒」』
アニメ『羅小黒戦記』のワンシーンに登場するお菓子と似ているとファンの間で話題となったことをきっかけに製作されました。キャラクターのイメージカラーに基づいて作られているそうです。
(内田さん)思わず手に取ってみたくなります!食べるのがもったいないほどですね。
(林さん)受賞理由として、単にキャラクターを乗せただけでなく、有機的に機能している点が挙げられます。きちんとデザインされていて、愛が込められているのがよく分かります。
<NFT特別賞>
テクノロジー・イノベーション部門応募作品のうち、NFTに関する作品の中から優れたものがNFT特別賞として表彰されます。NFTとは、偽造が不可能な鑑定書・証明書付きのデジタルデータのことです。
株式会社手塚プロダクション/double jump.tokyo株式会社『From the Fragments of Tezuka Osamu(手塚治虫のかけらたちより)』
(林さん)常に新しい価値を創造し続けた手塚治虫の作品を、デジタルアートとしていち早く着手し展開させています。アニメ界全体がNFTに展開するキッカケになるのではないでしょうか。
公式HP https://tezuka-art.nftplus.io/ja
<丸山正雄賞(特別賞)>
日本弁護士連合会『「偉人が駆け込む法律相談所」シリーズ』
(丸山さんコメント)法律といえばお堅いイメージなのに、意外性が強い作品です。他を圧倒するパワーがあります。随一のアピール度が感じられました。
(林さん)シリーズが沢山あるのでぜひYouTubeで見てみてほしい!
(福原さん)インパクトがとても大きい!新撰組に入ってなくてよかったな…と思ってしまいました。
<テクノロジー・イノベーション部門>
アニメ、マンガ、キャラクターなどとIT技術を組み合わせたエンターテインメント性及び技術革新性が高いプロダクト、サービスなどが対象とされています。本年度は9作品がノミネートされました。
金賞:株式会社手塚プロダクション/double jump.tokyo株式会社『From the Fragments of Tezuka Osamu(手塚治虫のかけらたちより)』
2つ目の受賞となりました!
銀賞:株式会社Gugenka『HoloModels(ホロモデル) 10/1スケール 轟雷+アニメーションスプレー』
(林さん)とてもよくできたARです。表情やリップシンクなどが緻密に計算されています。ARを保有することならではの満足感を得ることができるのではないでしょうか。ぜひ体験してみてください!
(内田さん)ARが表情を持ち踊るというのが面白く、さらにそれを私たちが持てるのがびっくり!小さく所有できる、というのが新時代で新鮮ですね。
銅賞:株式会社ゴンゾ/double jump.tokyo株式会社『SAMURAI cryptos』
アニメーション界を代表する7人のアーティストによる作品が、「アートNFT」としてオークション販売されました。そして優秀作品がGONZOによる完全新作アニメ『SAMURAI cryptos』のアイデアとして採用されました。
(林さん)今年はNFTの流行が来ているように感じられます。
公式HP https://samuraicryptos.io/ja
<コンテンツコラボ部門>
既存IP(アニメ、マンガ、キャラクター等)の特性や世界観を活かし、商品、サービスおよび広告プロモーションなどの分野で、商品化やコラボレーションが行われたものが対象とされています。今年度は31もの作品がノミネートされ、非常に競争率が高い部門となりました!
金賞:株式会社Mobility Technologies『タクシー配車アプリ「GO」× タクシーサイネージメディア Tokyo Prime × オッドタクシー』
『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』の公開を記念し、新作アニメが製作されました。
(福原さん)何度もタクシー車内で見ていたので親近感を覚えました。
銀賞:日本たばこ産業株式会社『スーシャルディスタンス「あしたの喫煙所」』
「吸う人と吸わない人が、気持ちよく過ごすためのちょうどいい距離」である『スーシャルディスタンス』に関して、千鳥の大悟さんと『あしたのジョー』がコミカルなやりとりを繰り広げます。
(林さん)すごく面白い!真面目なイメージの会社なのに凄いことをやっているなと思いました。
https://www.youtube.com/watch?v=vfEobrbAqbs&t=3s
銅賞:株式会社サウナキャンプ『オッドタクシー×サウナキャンプ』
アニメ『オッドタクシー』にサウナのシーンが多く登場することからこのコラボが生まれました。様々なコラボ商品が展開され、中にはサウナグッズであるサウナハットやロウリュで使うことができるアロマなどが販売されました。
(林さん)サウナというカテゴリーすらもコンテンツとして昇華されています。みんながアニメに注目しているという時代ならではだと思います。
(内田さん)私自身サウナが大好きなのですが、サウナとまでコラボしているなんて凄い!どこまでコラボしていくのだろうという期待が高まります。
公式HP https://saunacamp.net/collabo/oddtaxi/
<インターナショナル部門>
日本以外の地域において、日本のアニメ、マンガ、ゲーム、キャラクター作品などを活用したTVCM、コンテンツコラボ、クラフトデザインなどの企業コミュニケーション全般が対象とされています。今年度は2作品がノミネートされました。
金賞:ネクストミーツ株式会社『「植物性代替肉スタートアップNext Meats」&「鬼滅の刃」コラボキャンペーン/ Plant base Meat “Next Meats” & “ Demon Slayer” Collaboration campaign.』
大豆などの代替肉を手に取ってもらうというハードルを超えるため、海外でも人気の『鬼滅の刃』が使用されました。
銀賞:日清食品(中国)投資有限公司『合味道×鬼滅の刃「進化した麺に全集中!」キャンペーン』
中国で展開されているカップヌードルです。『鬼滅の刃』に登場する炭治郎が劇中で背負う木箱にぎっしり詰まったカップヌードルが貰えるキャンペーンも行われました。
(林さん)もう日本と海外との人気の時差は無い、と感じさせるようなプロモーションでした。
<総合グランプリ>
全部門の金賞作品から一作品が選ばれます!
(内田さん)素晴らしい作品ばかりで、私は特に『ほろよい飲んで、なにしよう?』がオシャレで好きでした!
(福原さん)日清食品の「富山のスター 八村塁」が面白くて特に印象に残っています。
(林さん)今年は混戦していました。今年は異質だったのが、オリジナルアニメが多かった点です。オリジナル力が強かった今年の特徴の一つだと思います。
総合グランプリ:難聴の子を持つ家族会 そらいろ『なんちょうなんなん』
(難聴の子を持つ家族会 そらいろ 会長 岩尾さん)私の娘が難聴であり、全国でなかなか理解が進んでない状況を改善したい、難聴に関して少しでも多くの人に知ってもらいたいという思いから製作しました。特にここ数年はマスク社会であるため、コミュニケーションを取るのに非常に困っているのが現状です。この機会によって、また違う層の人に届けられて嬉しいです。YouTubeに上げているのでぜひ一度見てみて下さい!
以上、表彰式の様子をお届けしました!
ぜひ受賞作品をご自身でチェックしてみて下さい。来年の京都アニものづくりAWARDも楽しみですね!
京都アニものづくりAWARD2022ノミネート作品はこちらからチェック!
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