第1回京まふ(2012)を振り返って知ろう!京まふはなんのためにある!?
- 2020/9/11
- クロスメディア, ゲーム, ニュース, マンガ・アニメ, 京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)
- 3,375
年々進化を続ける「京都国際マンガ・アニメフェア」。通称・京まふ。
限定グッズの販売やステージイベント、アニメやマンガの特別展…楽しい企画が目白押しで、全国からファンが訪れています。しかし京まふは「ファンにとって楽しい」だけのイベントではないんです!
というわけで、今回から、これまでの京まふを振り返っていきます!
・実は、京まふの開催目的は3つ!
ひとつ、「マンガ・アニメファンの関西観光のきっかけ作り」。
ふたつ、「関西の企業と首都圏の企業を結ぶ場作り」。
みっつ、「関西で優秀なクリエイターが育つ市場作り」。
つまり京まふは、関西におけるコンテンツ市場の促進や担い手育成のためのイベントでもあるんです。本記事では、2012年9月21日〜23日に初開催された京まふを振り返り、企業・クリエイターと京まふの関係についてご紹介します!
・「ビジネスデー」は企業が新しいチャンスを掴む!クリエイターを発掘する!
9月21日は、主に企業向けの催しが行われました。みやこめっせに33社のマンガ・アニメ関連企業が出展し、およそ1000人の関西の地場産業関係者が訪れました。関西の産業とマンガ・アニメ作品のコラボグッズ企画など、新しいビジネスチャンスを生む場として賑わいました。
そして、企業と企業だけでなく、企業とクリエイターを結びつける催しも。
京都版トキワ壮事業(※)の一環として、マンガ出張編集部が開かれました。通常の出張編集部と異なり、ここでは現役プロ漫画家による相談所もあるため、100名以上の漫画家志望者が訪れました!あれから8年経った今、この編集部を訪れた方がプロとして活躍しているかもしれませんね。
※トキワ荘事業…若手マンガ家に特化したクリエイター支援プログラム。安価な住居の提供や、クリエイターに必要な研修などを行っている(平成29年度からは民間運営)。
・「パブリックデー」は限定グッズの売れ行き好調!そしてあのアニメ監督が!?
9月22日・23日は一般のマンガ・アニメファンのために開催されました!来場者は予想を大きく上回って2万人を超え、会場前に長蛇の列が。平安神宮でのライブイベントや京都国際マンガミュージアムでの特別展も話題となった中、みやこめっせの物販では、ちはやふる、薄桜鬼、ミルキィホームズなどの人気作品と関西の企業がコラボした「京まふ限定グッズ」が早々に売り切れました!
また、関西の優秀なクリエイターの活躍を多数の一般客に見てもらえるチャンスも。22日のみやこめっせで開催されたのは、自主制作CGアニメの発展と一般へのPRのために1989年から続いている「CGアニメコンテスト」。なんと、この年の作品賞に輝いたのは同人サークル「irodori」による「ケムリクサ」!そう、今や「けものフレンズ」の監督として著名なたつき監督が、京まふの会場で表彰されました。当時同人作品だったケムリクサは、2019年にテレビアニメ化しました。京まふで活躍を見せてくれたクリエイターが、アニメ業界の第一線に立つ人物になったのです。
マンガ・アニメを作るクリエイター、マンガ・アニメの素敵なグッズ、それを作る企業同士のつながり…関西でこうした文化を育てるためのイベントが京まふです。2012年は、その記念すべき第一歩を踏み出した年でした。
これからも京まふは、マンガ・アニメファンを楽しませ、クリエイターや企業を育成・支援するイベントとして成長していくでしょう。みなさん、次回の京まふも楽しみにしましょう!
「KYOTO CMEX」ポータルサイトでは、マンガ・アニメ、映画・映像、ゲーム、クロスメディアの情報を発信する京都発のポータルメディアです。SNSをフォローして掲載情報をチェック!(情報募集)