京都発:マンガ・アニメ、映画・映像、ゲーム、クロスメディア、メタバースのポータルメディア

【第8回】「A 5th Of BitSummit」に出展した外国人開発者達に直撃インタビュー『Dusty Raging Fist(ダスティ・レイジング・フィスト)』のPD Design Studioに聞いてみた

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今回のインタビューは、「A 5th Of BitSummit(以下、ビットサミット)」に『Dusty Raging Fist(ダスティ・レイジング・フィスト、以下、DRF)』を出展したPD Design Studio(以下、PDS)のPoh Keng Jin(以下、KJ)氏へのインタビューです。

ゲームの詳細はこちら

DRFはNintendo Switch、PC、PlayStation 4で発売が予定されている横スクロール型の格闘アクションゲームです。アメコミっぽいタッチで描かれたメインキャラクター、ウサギの“ダスティー”を操作し、迫力ある戦闘が楽しめる内容となっています。最大3人までの協力プレイが可能なことも特徴の一つです。

Nintendo Switchでの発売が予定されているので、任天堂の公式動画でもチラっと紹介されています。7:29あたりに登場します。

なぜかLINEのスタンプまで発売しています。
https://store.line.me/stickershop/product/1311754/ja

―自己紹介をお願いできますか?

KJ:PDSのクリエイティブ・ディレクター、Poh Keng Jinです。DRFではリード・デザイナーも担当しています。PDSはシンガポールが拠点の開発スタジオです。設立してから11年経ちますが、元々はゲーム開発が目的ではなくマルチメディア・デザインのスタジオとして創業しました。印刷物、インタラクティブCD、ウェブサイト、動画などを制作していました。同時にフラッシュゲームも手掛けたりしていました。そこからゲーム開発寄りへとシフトしていきました。今でも、ゲーム開発資金を捻出するためにゲーム以外のプロジェクトを受注しています。

―ビットサミットへの出展を決断されたのはなぜでしょうか?

KJ:過去に東京ゲームショウやドイツのゲームズコム(Gamescom)にも出展したことがあるのですが、こうしたイベントでは来場者の90%は”大作”と呼ばれるゲームを見に来ます。ビットサミットはこうした大作系のゲームタイトルばかりが注目を浴びる他のイベントとは一線を画すイベントです。インディーズゲームにフォーカスした素晴らしいイベントだと思います。来場者の方々も本当にインディーズゲームに興味のある人ばかりだったので、出展して本当に良かったと思っています。DRFというゲームは、子供の頃夢中になってプレイした『ベア・ナックル』や『ゴールデンアックス』に影響を受けています。日本のゲームに影響を受けて開発したDRFに対する日本のゲーマーの反応を確かめたかったのも出展した大きな理由の一つです。

―『ベア・ナックル』や『ゴールデンアックス』に影響を受けて開発された『Dusty Raging Fist(ダスティ・レイジング・フィスト)』ですが、日本のプレイヤーの反応はいかがでしたか?

KJ:DRFは日本人ゲーマーに概ね好評だったようです。2日間でたくさんの日本人ゲーマーにDRFをプレイしてもらえました。本当にゲーマーが多かったですね。ビットサミット用に自前で製作したアーケードマシンを持ち込んだのですが、一部のゲーマーの方々にはすごく喜んでいただけました。アーケードマシンでDRFをプレイしたくて並んでくれた方もいました。販促グッズとしてバッジ、ステッカー、Tシャツを用意してきたのですが、2日目にはバッジとステッカーは全部無くなりました。Tシャツもほとんど完売状態になりました。

1つ気になったのは、数名のゲーマーから”ガードボタン”(格闘ゲームなどで相手の攻撃を防ぐためのボタン)について質問されたことです。任天堂スイッチの担当者にDRFをプレゼンした時にも、「日本のゲーマーはガードボタンが好きなんですよ」と聞かされていました。申し訳ありませんが、DRFには”ガードボタン”はありません。DRFの前作にあたる『Dusty Revenge』には”ガードボタン”がありますが、YouTubeの実況プレイ動画をいくら見ても、それほど多くのゲームが”ガードボタン”を導入していなかったこともあって、DRFでは外すことにしました。

―ビジネス的な収穫などはありましたか?

KJ:はい。複数のパブリッシャーが興味を示してくれたり、他の開発者とコラボレーションの可能性について話し合ったりしました。

―ビットサミットで一番良かったこととは何でしょうか?

KJ:なんといっても日本のゲーマーたちの熱気でしょう。DRFをプレイするためだけに行列までしてくれたんですよ。あとは、メディアの注目度も高かったと思います。

―ビットサミットが主目的の来日だったとは思いますが、観光する時間的余裕はありましたか?

KJ:ビットサミットの後、京都と大阪を2日半観光することが出来ました。観光客がするようなことは大体したと思いますよ。京都では金閣寺や伏見稲荷大社などの観光名所を見て回りました。空港に行く途中で、大阪の海遊館にも立ち寄りました。お世辞ではなく、どこもかしこも素晴らしい場所だらけでしたね。話し始めると長くなるので、日本食の話をするのはやめておきましょう(笑)。

―今回の滞在で一番印象に残った出来事は何ですか?

KJ:KJ:ビットサミットでDRFファンの方からポスターにサインを依頼されたことですかね。後日、Facebookでもお礼のコメントをしてくれました。嬉しかったですね。

―来年のビットサミットも参加するつもりでしょうか?

KJ:開発の進捗具合にもよりますが、是非来年も出展したいと思います。

―ありがとうございました。

スクリーンショット

スクリーンショット0
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この著者の最新の記事

「KYOTO CMEX」ポータルサイトでは、マンガ・アニメ、映画・映像、ゲーム、クロスメディアの情報を発信する京都発のポータルメディアです。SNSをフォローして掲載情報をチェック!(情報募集

関連記事

ピックアップ記事

【京都コンテンツ関連情報】うつ病発症から回復までの過程を学習できるブラウザゲーム 「復職すごろく」、京都企業と福岡県立大学・小嶋秀幹教授とが共同開発。Web無料公開中!

ITジャーナリスト三上洋氏が語る「生成AIの現状と展望」:第二回コンテンツクロスメディアセミナー開催報告

【KYOTO CMEX関連イベント】『次世代データサイエンティストの挑戦 大学生によるデータ分析とプロの視点-KYOTO CMEXを題材に-』(2024/12/20金曜開催・無料)参加申込受付中!

あさきゆめみし&光る君への舞台【京都御所】を聖地巡礼!床と〇を見れば平安建築が分かる!?

【京まふ2024】京都国際マンガミュージアム 『九井諒子展&「ダンジョン飯」迷宮探索展』と『コスミート102』に行ってみた!

【2024年度・第1回コンテンツクロスメディアセミナー開催報告】3DCGアーティスト:小畑正好氏が語る「デジタルコンテンツによって変革するコンテンツ制作」

【TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱』】(京まふ2024)スペシャルステージ、(T・ジョイ京都)先行上映会&トークイベントにお邪魔しました!!

【映画『ふれる。』トークステージ】イジリ倒される前田挙太郎さんがかわいい!あだ名は〇〇?【京まふ2024レポート】最新場面カット&監督が語る作品の見どころ紹介も!

【京まふ2024】必読!おこしやす大使の岡本信彦さん&山根綺さんにインタビューしました!!

【京まふ2024】いよいよ公開!映画『ふれる。』トークステージ!の様子をレポート!!

【京まふ2024】京まふオープニングステージに行ってみた!

【京まふ2024】おこしやす大使の直筆メッセージ!?京まふ寄せ書きブース

【京まふ2024】突如現れた!幻の『有頂天家族』推朱印(おしゅいん)とは?狸のしっぽがかわいい!

【京まふ2024】TVアニメ「先輩はおとこのこ」トークイベント「ぱいのこ修学旅行」レポート!梅田修一朗や加隈亜衣、梶原岳人らによる妄想ボイスの生披露も

【京まふ2024】TVアニメ「凍牌」京まふスペシャルステージの様子をレポート!!

全て表示

2024年度の人気記事

【公式イベント情報】参加費無料!2024年10月16日開催の第1回コンテンツクロスメディアセミナー開催概要公開&申込受付中!小畑正好氏が語る「デジタルコンテンツによって変革するコンテンツ制作」

【公式イベント情報】第2回コンテンツクロスメディアセミナー開催概要公開&申込受付中!三上 洋 氏が語る「生成 AI の現在と未来」(2024年11月22日(金)開催・参加費無料)

【公式イベント】西日本最大級のマンガ・アニメ・ゲームの祭典『京まふ2024』開催決定!9/21(土)・22(日)みやこめっせを中心に開催!メインビジュアルや出展者申込情報公開中!

【マンガ・アニメ分野】「ブルーアーカイブ (ブルアカ)」地域周遊型イベント「ブルーアーカイブ ~げにうららか☆京都満喫春の旅!~」開催!(2024年4月16日より順次開催)

【KYOTO CMEX独自取材】映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」に没入!!東映太秦映画村のコラボイベント【後編】

全て表示

人気記事ランキング

ついに鶴丸がやってくる!聖地・藤森神社での太刀「鶴丸」(写し)の奉納・展示がまもなくスタート!

10月6日までイベント開催中!【鬼滅の刃 京ノ御仕事】東映太秦映画村でのコラボをご紹介!

京都通になれる!?TVアニメ『京都寺町三条のホームズ』聖地巡礼

「孤独のグルメ」原作者:久住昌之氏、「FFシリーズ」生みの親:坂口博信氏が登壇するセミナー、京都で開催!【10/16・30、参加費無料】

寺町三条のホームズ原作者、望月麻衣先生独占インタビュー&聖地巡礼!

平安貴族は〇〇を見せない?若者の服は〇色!?「光る君へ」マンガ「あさきゆめみし」が100倍面白くなる!京都文化博物館【紫式部と『源氏物語』】学芸員さんに話を聞いてきたパート2

京都通になれる!?TVアニメ『京都寺町三条のホームズ』聖地巡礼 その2

アニメ『有頂天家族』の聖地としても有名な京都の下鴨神社でみたらし祭開催中【07/30まで!】

巡ってわかる、心の距離。TVアニメ『月がきれい』聖地巡礼~前編~

【映画・歴史好き必見】東映太秦映画村の魅力をどどんとご紹介!新選組隊士の殺陣や実写映画『銀魂』等様々なロケが行われているオープンセット、仮面ライダー立像の撮影も可能!

全て表示

カテゴリ一覧

種類別カテゴリ

ジャンル別カテゴリ

年別記事一覧

ページ上部へ戻る